傾山 坊主尾根 | アウトドア親父の山並みを越えて

アウトドア親父の山並みを越えて

九州の山を中心にした山行記録です
時々俳句

 

九折越のテン場

 

◇山名 傾山 1605m

◇山行日 2024/5/3

◇ルート 九折登山口~三ツ尾~三ツ坊主~二ツ坊主~傾山~

     千間山~九折越~かんかけ谷~九折登山口

◇歩行距離 11.5km

◇累積標高 ↑1540m↓1538m

◇歩行時間 11h

 

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観音滝

 

 

 

 

 

滝の落ち口

 

 

 

 

三ツ尾

 

 

 

 

このルートの核心部が始まる

 

 

 

 

正面に大障子が

 

 

 

 

曙ツツジが出始める

 

 

 

 

 

 

 

三つ坊主第二峰

 

 

 

 

相棒のまっさん

 

 

 

 

曙ツツジが次々に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15mの岩壁

 

 

 

 

水場コース分岐

 

 

 

 

ブナの大木から生えたムシカリ

 

 

 

 

 

前傾を乗越して

 

 

 

 

前傾を振り返る

 

 

 

 

 

少しガスが出てきた

 

 

 

 

 

 

 

 

緊張感から解かれる

 

 

 

 

 

この先が先端

 

 

 

 

 

先端の岩上に立つ

 

 

 

 

三つ坊主・二つ坊主

 

 

 

 

 

後ろ傾の岩頭に立つ

 

 

 

 

後ろ傾より傾山を見る

 

 

 

 

 

曙ツツジ越しに吉作落し

 

 

 

 

 

ミツバツツジ

 

 

 

 

 

九折越のテン場

 

 

 

 

 

 

 

 

テン場より坊主尾根を見る

 

 

 

 

かんかけ谷の清流

 

 

 

 

 

 

 

九折登山口より振り返る

 

 

5月2日19時北九州の自宅を出た。

一部高速道を利用し、九折登山口に着いたのは23時を少し過ぎた頃だった。

相棒のまっさんは私が家を出るころには到着し、既に白川夜船である。

私もエクストレールのシートを倒し、マットを広げた。

缶ビールを飲み干してシュラフに潜り込んだが中々寝付けず、何度も寝返りを打つ間にシュラフはズレまくり、直すのも面倒くさいと思ううちにいつしか眠り込んでいた。

携帯のアラームに目覚め、トイレに行くとまっさんが洗面の最中だった。

私も支度を終えいざ出発。

歩き始めて間もなく観音滝が見え始める。

落差50mはあろうかという名瀑が糸を引いている。

その落ち口のすぐ上を渡渉するが、足を滑らせたらまず助からないだろう。

一度登山届の有る林道に飛び出し、横切って再び登山道に入る。

ここから三ツ尾まで標高差700mを一気に登るのだが、この間を如何に余力を残して登るかで後に控える坊主尾根を安全に通過出来るかが左右されるのだ。

もう10年以上前、初めて傾・祖母・大障子の縦走をすべく20k近い装備を背負ってこのルートに挑み、三ツ尾から始まる三つ坊主・二つ坊主の岩場をへろへろになって通過した苦い思い出がある。

今回は日帰りの軽装備なので先に行くまっさんを制して、写真を撮りながらゆっくりと登って行った。

十分余力を残して三ツ尾に着いた。

やがて分岐点があり、坊主尾根コースと水場コースに道が分かれる。

右に進み坊主尾根の核心部へと踏み込んで行く。

まず最初の岩峰の基部に取りつき東斜面を進む。

西にそのピークを見ながら次の斜面を登りきると二つ目のピークに立つ。

傾山へ続く岩峰の連なりが荒々しい。

次に切れ落ちた岩場の梯子を下り、西側が断崖になった岩峰を過ぎると三つ坊主が終わる。

更に岩溝があるのが二つ坊主の最初の岩峰で、もう一つ岩峰を越へると二つ坊主が終わる。

アセビの群生地を過ぎると岩壁に突き当たる。

錆びた頼りない鎖の下がった15mの岩壁をよじ登ると、水場コースと合流し五葉塚と呼ばれる断崖に達する。

ここからは目前に傾山の大岩壁が迫る。

五葉塚から一旦鞍部に下り、東から回り込むように急斜面を進むと傾山山頂に達する。

緊張から解放される瞬間である。

北に今登ってきた坊主尾根と吉作落としが鋸の歯の様に聳えている。

西に笠松山から本谷山の連なりが美しい。

絶景を眺めながら弁当を平らげた。

 

後ろ傾から千間尾根を下り九折越のテン場へ着くと、数張りのテントが設営されていた。

花が咲いた梨の木の下にテントを張ろうとしていた人に虫が多い事を教え、一等地が空いていたのでそこを勧めると移動した。

ここから林道まで下り、横切ってかんかけ谷を何度も渡渉しながら九折登山口へと帰り着いた。

振り返ると午後の陽光に浮かび上がった坊主尾根が我々を見送っていた。

 

竹田温泉花水月で汗を流し、唐揚げ専門店の丸福でノンアルコールビールで乾杯した。