福智縦走 | アウトドア親父の山並みを越えて

アウトドア親父の山並みを越えて

九州の山を中心にした山行記録です
時々俳句

双伍山より福智山遠景

 

□山行日 2022/3/8

□山名 皿倉山622m 権現山617.3m 建郷山451.5m 白畑山485m 双伍山507m 音滝山416.9m 尺岳608m 福智山901m 赤牟田の辻790.8m 焼立山759m 山犬の峠625.1m 牛斬山580m

□歩行距離 28.3km

□累積標高 ↑2396m↓2428m

□歩行時間(含休憩)10時間39分

□メンバー 単独

 

まだ明けやらぬ6時7分ヤマップの活動開始ボタンを押した

 

八幡駅の駐車場に車を停め登山口の皿倉山まで舗装路を歩く。

ケーブルカー麓駅でヤマップのスイッチを入れた。

ヘッドランプの明かりを頼りに煌彩の森コースから直登コースに進み、国見岩に着く頃辺りが白んできた。

 

国見岩 動き出した街を眼下に

 

北九州空港から昇る朝日

 

周防灘に浮かぶ北九州空港から、春霞の空へ朝日が昇り始めた。

平日の早朝とあって皿倉山頂は無人

 

何時もは賑わう皿倉山頂も、平日の早朝とあって無人であった。

此処から望む福智山が遥かな山並みの奥で「かかってこい」とその存在をアピールしていた。

 

鷹が翼を広げた様な福智山遠景

 

権現山より皿倉山

 

皿倉山頂より始まる九州自然歩道の最初のピーク権現山頂を踏んで

市ノ瀬峠へ下り始める。

市ノ瀬峠で縦走路上唯一の車道を横切る。

直ぐに八又の桜が目に入る。

八方に伸びた大枝が見事な桜で四月始めには登山道を覆うように咲き誇るだろう。

縦走路から逸れて建郷山三角点に

 

建郷山の山頂は縦走路から逸れた所にある。

何時もは素通りするところだが、今日の課題は全ピーク踏破なので外せない。

グローブ岩

 

白畑山は縦走路上のピーク

 

双伍山三角点の竜の杖

 

双伍山は双耳峰で南峰からの展望が素晴らしく、ここから見る福智山の雄姿は縦走路中一番の景観である。

また陽当りもよく休憩するにはもってこいの場所だが、縦走路から少々離れているので、立ち寄る人は少ない。

北峰は枯れた茅が伸び放題で、少しばかり藪を漕いで縦走路へと合流した。

 

音滝山三角点

 

縦走路が観音越の下りに掛かる場所から、ほんの少し登ったところに音滝山の山頂がある。

ここも立ち寄る人は殆どいないが、縦走路から近いので立ち寄ってみたい。

観音越

 

何時も休憩する観音越のベンチでおにぎりを頬張った。

福智縦走の時は、どっしり腰を据えて食事をすると、体が冷えて次の歩き始めがきついので、5分の短い休憩の間に行動食を摂る様にしている。

 

楓峠に跳び出す

 

田代分れから楓峠の間は前半の鬼門である。

ここまでの細かなアップダウンが堪え始め、長い上りに体力を一気に奪われる。

戦意喪失になり、尺岳手前でエスケープする友を見送った事がある。

 

尺岳より皿倉山を振り返り見る

 

尺岳から福智山迄の間は標識によると5.3kmの距離。

福智山の肩にあたる烏落しまでの間は、フラットな道が続くので、ここは時間を稼ぐために飛ばすところだ。

今日は32分で福智山頂を踏んだ。

福智山より皿倉山 今日のトレース

 

福智山より平尾台

 

福智平より福智山頂を見返す

 

胸突き八丁の赤牟田の辻を登り終えて

 

福智山頂から眺める赤牟田の辻の登山道は、まるでスキーのジャンプ台である。

しかもそこに至るまでに大きなピークを乗越してから取り付くので、基部から見上げる頂点は途方もない角度に聳えて見える。

ここが後半の鬼門になるであろう。

気合を入れなおして歩き始める。

 

焼立山

 

漸く最後のピーク牛斬山(右奥)が目に入った

 

写真でも分かるように、この下り坂は急角度で落ち込んでいる。

オフロードバイクが削り取った溝が幾筋も流れ、歩きにくい事この上ない。

膝に堪える下りだ。

 

この辺りは来月になれば翁草が顔を見せてくれる

 

最後のピーク牛斬山

 

数回のアップダウンを繰り返して、漸く最後のピーク牛斬山に立った。

牛斬り分かれから採銅所駅へ下るのが最短ルートだが、長光新道から円陣の滝へ向かう。

 

円陣の滝

 

梅の花越に香春岳

 

滝と梅を縦走の最後に愛でて採銅所駅へと長い舗装路を下って行った。

 

ゴールの採銅所駅

 

採銅所駅発16時51分の電車に乗り今日の縦走を締めくくった。