救急病院(A&E)② | まいたけの英国日記

まいたけの英国日記

ロンドン家族4人ぐらしの雑記帳。旅行や家のこと、たまに仕事のことなど。2006年よりイギリス・ロンドン郊外在住。

こんにちは、まいたけですUMAくん

昨日の話の続きです。長くなります。
ウォークインセンターから
車で運転すること25分で
救急外来受付に到着。
そこは、患者の山、山、山…

受付女性がまず対応してくれましたが
とにかく無愛想。
そして声が小さいから聞こえない!
ドラマの刑務所の面会シーンみたいに
透明プラスチックで遮られています。
きっと暴力を振るう人から
受付の人達を守る為なんだろうけど。

さっそく真横にいるナースに回され
一通りの質問。
そのあとナースが



真顔 では3番に行ってください。



ほんとにこの一言だけだったんですよ!
ナースが指差す方向へ向かいましたが
そこはまた患者の山。3番見つからず。
『レントゲン検査室』という看板があり
そこで待つこと10分。




うん。
何かが
おかしい。




と不安になり、違う受付男性に聞いたら
レントゲン検査室に向かう
扉を抜けた所に目的の3番があるというムキー
この受付男性が教えてくれなかったら
ずっと意味不明なまま
待ってたとこだったし!

レントゲン検査室に向い
ここでは順番待ちはなく、すぐに検査。
親の私は技師さんと一緒に立ち
ちらりと息子の足の骨をみたところ
プロの私が見てもわかるくらい
折れてない!一安心したところで技師が




ニコニコ 受付に戻ってください。
       (Can you go back to the reception?)

この言葉覚えていてくださいね。



今夜、初めてみた笑顔。
言葉通りに受付の待合室で待っていると
息子と同じ歳くらいの
男児(しかも捻挫?)を抱えたお父さんが
あっち行ったりこっち行ったり。
あぁ、『3番』を探しているんだなと思い




きのこ レントゲンですか?
       それなら、あちらの扉をくぐって
       行かないといけませんよ。




そういうと、受付男性に話をし
マグネット式の扉を開けてもらって
中へ通っていきました。

その男児と父親も10分で受付に戻り
しばらく待っていると、その父親が



(父)どれくらい待たれてます?


(私)いやぁ、もう30分位ですね。
            どこの扉から、
            どの医師が呼びに来るか
            分からなくて…


(父)ですよね。だから僕も
            ウロウロして、あっちとこっちの
            2つの扉を見張ってるんだけど。


(私)何か変ですね。



と言ったあと、先程親切にしてくれた
受付男性に、



(私)レントゲンが終わって
            受付で待ってるんですけど。


(受付男)それは再チェックイン
           しないといけませんよ。


この一言を聞き、先程の父親が
最初に掛け合った受付女性に



(父)レントゲン終わったあと
            あなたの所に来ないといけない
            なんて聞いてないんだけど💢


というのを、後ろで聞いていた私。
父親がふと後ろにいる私を見て
『呆れたぜ』って顔をしてました。
さて、私の番。
丁重に、冷静に、怒りを伝えます。



(私)I was told to come to the 'reception',
            but not to the 'receptionist'?
            Everything is so unclear. 


(受付) But you were told to come here.
            That's what it was. 



確かにね、3番のことも
受付の人に戻ることも
それを伝えた人物は
私が今話している彼女の責任ではない
と理解した、もとい、諦めた私は
あとどれくらい待つのか聞いたところ




(受付)1時間ね。




ま、まじですか。
踵を返そうとしたその瞬間




(受付)待って、そんなに長くないわ。
          5分くらいかしら。




なんなの、5分と1時間の差!
結局、ものの3分ほどで
ナース?ドクター?にお呼びがかかり
案の定、骨折ではないと診断され
『歩いても大丈夫』とお墨付きをもらい
病院を出た頃は、雨も降り出して
なかなかの体重の息子のおんぶは
私の体にはコタエマシタ。

帰宅したのは夜の9時半。
そこから私の脳みそは
アドレナリンが出っぱなしで
結局、眠りについたのは深夜2時前。

こんなことは生まれて初めてです。
息子を守らなきゃ!という気持ちが
強く強く出過ぎたみたいです。

翌日、睡眠不足に陥ったことは
言うまでもありません。

とにかく、システムの悪さは
この病院ではレッテルを貼られるくらい
有名だったみたい。

夫いわく、◯◯病院のほうが
システム的には良かったかも、と。

今度は別の病院にいくもんね!
ってか、今度は救急外来にくることが
ないことを祈るよ!

NHSは決して悪くないし、
無料だし(税金かなり納めてますけどね)
その恩恵にもあずかってるんだけど
しかし、やはりきめ細かい医療は
有料でも日本の方がいいなと
つくづく思いました。

医療費が無料なNHSは(薬代は有料)
イギリス国民の誇りでも
あるとは思うんだけど
何だかそれも少し時代遅れのような。

確かに相当貧困に苦しんでいても
きちんと医療行為が受けられるのは
ありがたい事なんだけど
とにかく1つの検査に対して
時間がかかりすぎるんだよなー。

海外暮らしも
健康第一。



ってことですね。
文字ばかりで長くなりました。



春はもうすぐそこです。