海外ドラマ、
エイミー教授のミステリー講座シリーズ1、エピソード3より。
お昼休み、エイミー教授が、自分のオフィスでサンドイッチをかじりながら、パソコンを前に仕事をしています。ドアは開いたままです。
すると、トラヴィス刑事がやって来ます。
彼は部屋の入り口で立ち止まり、
“Knock knock!”
と口で言います。
部屋に入る時、ノックをするのが礼儀ですが、たとえドアが開いていても、そのまま黙って入るのではなく、壁をノックしたり、今回のように、口で
「ノックノック」と言う光景をよく目にします。
アメリカのオフィスでは、大部屋が一般的な日本と比べて、個室や cubicle(キュービクル)と呼ばれる仕切り部屋が多く使われていますが、すっかり他者を遮断するわけではありません。壁やドアが透明のガラスだったり、パーテーションが低かったり。ドアがあっても開けたままだったり。いずれにしても開放的です。
とは言え、黙って部屋に入るのは失礼なので、口で言っているのですが、日本語で言うなら「トントン」と言うところですね。興味深いのは、
日本語では音そのものを表現しているのに対し、
英語では行為を表す動詞を使っていることです。ちなみに、knock という動詞の定義は、
to hit a door in order to attract attention
注意を引くためにドアを叩く
です。
“Knock knock!”
2つ目のknock を強く言います