The food that built America ザ•フード〜アメリカ巨大食品メーカーのエピソード1より。
これは、ドラマではなくドキュメンタリー番組です。アメリカ経済を支える、代表的な巨大食品会社の歴史を、再現ドラマやナレーションで紹介しています。
今回ご紹介するのは、シリアルのケロッグ社です。
過去3回の投稿でご紹介したように、ケロッグ社の創業者ウィルの兄で医師のジョン•ケロッグは、ビジネスとしてグラノーラを販売する事は、医師の道徳観に反すると言って、商品化を薦める弟のウィルに頑なに反対していました。
ナレーションです。
目の前にあるドル箱に、
ウィルはまだ手を出せずにいる
英語では、
Under John’s thumb,
he can’t act on it yet.
この、under one’s thumb は、直訳すると、「〜の親指の下で」ですが、
〜の言いなりになって
〜の支配下で
という意味の慣用表現です。17〜18世紀ごろから使われているそうですが、親指が、power や control のシンボルとされた由来はわからないようです。
ここでは、「ウィルは、ジョンが考案したグラノーラは間違いなくドル箱だ、と確信していたものの、兄のジョンの言いなりになっていた彼は、まだ何も行動を起こせずにいた。」ということです