間違いやすい英語表現を実話に基づきご紹介しています。今日は、現在分詞と過去分詞の使い分けです。

 

なぜこの間違いが怖いかというと、間違っている本人に自覚がないからなんですグラサン


アメリカには移動遊園地というものがあります。夏場、期間限定で開催されるお祭りでは、この特設遊園地が作られ、近くに遊園地のない地域の子供たちを楽しませます。遊園地ですから、ティーカップ、メリーゴーランドなどの乗り物がお祭り開催期間中のみ設置されます。

 

留学2年目のA子は、ルームメートのベスと移動遊園地に来ています。アメリカではジェットコースターが降下するとき、「私はちっとも怖くないわ」をアピールするために両手を上げます。すると恐怖は最高潮となり、大人も子供も大騒ぎです。移動式ジェットコースターは、乗っているとギシギシという音が聞こえ、別の意味のスリルが味わえます。ジェットコースター上でベスが尋ねます。

 

How do you like it?(どう?)


Im exciting. (興奮するわ!)

 

ジェットコースターを降りるとすぐにベスの英語レッスンが始まります。

 

Not Im exciting but Im excited. Im excitingじゃなくてIm excitedよ。)

 

留学も2年目になるA子でさえ、堂々とこのような間違い英語を話していたのです。Exciteという動詞の意味は、「興奮させる」です。ですから、ジェットコースターが主語になれば、excitingですが、「興奮させられる私」が主語になるときは、受動態の文となり、excitedを使わなければなりません。

 

The roller coaster is exciting, so I am excited.(そのジェットコースターは興奮させる。だから私は興奮させられる。)

 

exciteと同じ使い方をする動詞には、interest(興味を持たせる)、 bore(退屈にさせる)、tire(疲れさせる)、please(喜ばせる)、scare(怖がらせる)、surprise(驚かせる)などがあります。これらの単語は人を主語にするときは要注意、全て受動態になります。

 

I'm exciting!


は、私は興奮しているのでなはなく、私は人を興奮させるお騒がせな人だ、と取られる可能性もあります。


本当に、ホントにあった怖〜い話ですびっくり