世の中、どんどん考え方や価値観が変わり、それにより使われる言葉も変化をしていきます。

 

 

日本でも以前は「~女史」「女性教師」「女性○○家」と、ことさら「女性」が強調されていましたが(つまり、通常は男性が当然ということで)、近頃では男女問わず「~氏」やただの「教師」「○○家」と変ってきました。

 

 

英語でも随分前から、結婚しているかしていないかで女性の敬称を "Mrs." "Miss" と区別するのはおかしいとして "Ms." が使われてきましたが・・・。

 

 

ここにきて、今度は "Mr." と "Ms." で男女区別しなくてもいいのでは?ということで使われているのが、Mx(ミクス)という敬称だそうです。ご存じでした?

 

 

MのうしろにワイルドカードのXを置くことで、性を区別しない、性自認は自由、もしくは不明、というニュアンスになるようです。

 

 

私はつい最近、調べ物をしていて知ったのですが、ジェンダーのことがいろいろ言われ出した最近の敬称かと思いきや、ずいぶん前からイギリスなどでは公的な場合でも使われていたそうです。

 

 

検索すると、Oxford Learner's Dictionary では出てきますが、Longman だと出てきません。

 

 

 

 

確かにファミリーネームしかわからない相手にメールするときには便利ですかね。

 

 

通常、役職名だけわかっている時は、"Mr. / Ms. President" などと書きますが、ファミリーネームの前に、"Mr. / Ms. James" と書くより、"Mx. James" のほうが確かにすっきりは見えるし、性別にこだわってないところがいいかもしれません。

 

 

でも、新しい名称や概念は、慣れるのにしばらく時間がかかります(年号もそうでした)。目で見た限りでは、"Mx.~" でもいいですが、自分の姓の前に「ミクス~」をつけて呼ばれたら、「私と何がミックスなの?」と思ってしまいそうですショック

 

 

長らく "Mrs." "Miss" に親しんできた私などは "Ms." が出てきた時「ミズ」という響きには違和感を感じました。確かに今では慣れましたが、「ミセス」「ミス」を使うことにも抵抗はありません。著書も『ミセスからのチャレンジ』だったし照れ

 

 

でも、そのうち「男と女で『ミスター』とか『ミズ』とか、区別してた時代があったんだぜ。だっせー」とか言われる時代がくるんでしょうかね汗うさぎ

 

 

そこにいくと、日本語の「~さん」「~ちゃん」は男女の区別がなくていいですね。日本のアニメやドラマの影響で、この敬称は海外でも人気だそうですよ。

 

 

特に、日系企業の中で「ジョンさん」とか「カレンさん」とか呼ばれていると、自分たちでも呼び合うようになったりしそうです。

 

 

実際、大谷選手はアメリカで "Otani-san"(オータニサーン)と呼ばれてますしね笑

 

 

長らく(未だに?)男尊女卑の考え方が強かった日本で、敬称だけは平等だったのが、とても不思議です。