以前も書きましたが、2005年~2020年まで15年間続いたアメリカCBSテレビの人気ドラマシリーズ『クリミナル・マインド / FBI vs. 異常犯罪』("Criminal Minds")

 

 

いったんシーズン15で終わったものの、2022年11月からシーズン16 (リバイバル版)『クリミナル・マインド:エボリューション』が米国Paramount+で配信され、日本では2023年2月22日から毎週水曜日、Disney+で1話ずつ配信されました。

 

 

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全10話を通して1つの事件(主犯は1人)を追うわりには、あちこちで別の事件が発生し、それぞれに犯人がいてわかりづらいというか、結構複雑でした。

 

 

自分の備忘録も兼ねて各回ごとの展開を詳し目に記しますので、これから観るから知りたくないという方は、ぜひ観終わってからお読みくださいませ。

 

 

第1話「再開の時」

 

2005年(このドラマが始まった年)、ワシントン州ヤキマで、犯人が若い男性をコンテナに連れ込みナイフで殺害するシーンで幕開け。そして2022年、そのコンテナが偶然発見され、中からたくさんの遺体が出てくる。BAU(行動分析課)のタラが現地に飛ぶ。

 

 

*画像はネットよりお借りしました。

 

 

その後、メリーランド州ベセスタで一家惨殺事件が起こり、その家の長女が誘拐される。残された家族の前で犯人逮捕を約束するロッシ。だが、ロッシは愛妻を亡くして人が変わっている。(心を開かず、悲しみを怒りに変えて不機嫌な老人に・・・ぐすん

 

 

その前に起きたバージニア州アレクサンドリアでの一家惨殺未解決事件でも、被害者に若い女性がいた。この女性2人が共通で使っていたのが "SOAR" というSNS。これを設計したのが我らがペネロープ立ち上がる。彼女は前シーズン最後にBAUを辞め、自宅でプライベートライフを楽しんでいたので、ルークが訪ねていくと嫌な顔をするが、安全なはずのSOARが関係しているため、しぶしぶ捜査に協力する。

 

 

ペネロープと JJ の地道な調査により、SOAR上で女性2人に共通の相談相手が見つかり、犯人と特定、事件は解決する。ただ不可解なことに犯人は逮捕直前に自殺してしまった。そして、その犯人もヤキマのコンテナで発見されたのと同じようなトランクを持っていたことを、BAUのメンバーたちは見逃さなかった。

 

 

第2話「殺人ネットワーク」

 

ヤキマのコンテナが、FBI本部のあるバージニア州クワンティコに運び込まれる。新しく副長官になった若いベイリーは、経費削減のため輸送費はBAUの予算で賄えとか、これはテロ対策課の仕事だとか難癖をつけて邪魔をし、チーフのプレンティスを苛立たせる。

 

 

すると今度は、BAUのお膝元で若い男性2人が脊髄を切断される事件が発生。そこでも例のトランクが映像に写っていたため、BAUのメンバーはこのトランクは「殺人の道具」で、コンテナの持ち主を中心に構築された「殺人ネットワーク」があると推測する。

 

 

コンテナの中に、シカリウスという毒グモを使って殺された死体があったことから、捜査員たちはこのネットワークの主犯を「シカリウス」と呼ぶようになった。

 

 

シカリウスはホームセンターで粘着テープやら犯行に使うものを購入。自分は「ネットワーク・セキュリティーの専門家」だと店員の若い女性に話す。その子の犬「ムース」の写真を見て、セキュリティーに一番いいのは番犬だと言い、その晩ムースを誘拐する。

 

 

SOARの開発者ペネロープの元に、暗号を送ってきた者がいる。そこでペネロープは3年ぶりにBAUのオフィスに戻り、その暗号を解析。それは地図上の座標で「殺人キット」であるトランクが埋めてある全米13か所の場所を示していた。

 

 

だが、暗号を解析したとたんトランクの信号が鳴り、地図上からも消えていった。脊髄切断の犯人も、FBIに居場所を特定されるが、やはり捕まる前に自分で命を絶った。

 

 

第3話「札付きの男」


連続殺人犯「シカリウス (毒グモ)」の日常が描かれる。本名はイライアス・ヴォイトワシントン州シアトルで庭付きの一戸建てに住み、妻と娘2人がいて幸せな家庭の主のように見えるが、実は口の悪い隣人ハルとの間に確執があり、裕福そうに見えて水道代も支払えない金欠ぶり、長女が私立学校に進学するというのに、会社をクビになるという崖っぷちの状態に陥っている。

 

 

ハルに強い殺意を感じるものの、隣人を殺すのはタブー。イライアスは店員から奪った犬ムースを監禁してストレスを与え、ハルの身代わりとして全く関係ない男性を襲わせる。

 

 

また、次の代理殺人者としてタイラーという男が浮上する。BAUのメンバーもPTSDを患った退役軍人として彼に目をつける。殺人キットの中身から、タイラーは爆弾を使うと予想。彼が公園に現れたところで拘束するが、彼こそペネロープに暗号を送ってきた「情報提供者」だった。

 

 

第4話「配信された惨劇」

 

BAUの取り調べに黙秘を続けるタイラー。彼には失踪した妹(もしくは姉)アリソンがいて、その元恋人がシカリウス=イライアスだった可能性がある。だが、タイラーはアリソン失踪当日の記憶をなくしていたため、ルークが「認知面接」の手法で記憶を蘇らせた。

 

 

だが、わかったことはほとんどなく、また発生した凶悪事件もシカリウスとは関係ないとわかり進展なし。捜査は足踏み状態が続く。

 

 

第5話「オイディプスは笑う」

 

女性2人が鋭い歯でかみ殺され、髪を金髪に染められるという事件が発生。犠牲者のうちの1人が元カノだったという事情で、副長官ベイリーが捜査に参加するが、政府職員専用のマッチングアプリを使っていたことをプレンティスに知られる。弱みを握られたベイリーは、BAUを攻撃しないと約束させられる。(Ya~y!爆笑)

 

 

第3話で捕まえた情報提供者タイラーとペネロープは険悪な仲であるが、ケンカしながらもなんとか協力し合い、シカリウスのネットワークに入り込み、ベンジャミンという男を犯人と特定して逮捕する。しかし、その母親である上院議員が乗り込んできてベンジャミンは釈放されてしまう。

 

 

釈放後、帰宅すると母子を待ち構えていたのはイライアス。彼にとって金持ちの息子ベンジャミンは大切な出資者。他の犯罪者たちと違って特別扱いをしていて、困った時に連絡がくれば彼の母親を殺す約束をしていた。実は、ベンジャミンは強権的な母親に頭が上がらず、エディプスコンプレックスと殺意を感じていたのだった。

 

 

結果、ベンジャミンは母親をかみ殺しイライアスと逃走。一方、ベンジャミンが取り調べ中に「お宝が眠っている」と言った場所を調べに行ったルークとJJは、そこにあった地下倉庫に入り、爆発に巻き込まれてしまう・・・。

 

 

というところで最初の5本が終了ですが、長くなったのでいったん閉じます。

 

 

前半はさまざまな事件が起こり、その犯人たちは捕まる前に必ず自殺してしまいますが、BAUの分析によって一見バラバラに見えたものが「殺しのキット」で繋がっていることがわかりました。

 

 

また、分析により「殺しのネットワーク」に入れるのは、人を殺してみたいソシオパスかつ自殺願望もある人間で、捕まる前に自殺することに同意した者、ということもわかってきました。

 

 

情報提供者のタイラーがどこまでわかっていて、どこまで協力してくれるかがカギのようです。そして、最後爆発に巻き込まれたルークとJJの運命やいかに?!

 

 

To be continued...