中安千晶 クリスマスコンサート | AYAのずれづれ日記

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キラキラ 中安千晶 キラキラ

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いたるさんから、12月17日(土)、神楽坂にあります音楽之友社ホールで開催されました中安千晶さんのクリスマスコンサートのレポがたった今届きました。写真も届く予定ですが、私が本日出かけますので、取り敢えず、レポだけ掲載させて頂きます・写真は追って掲載いたします。

 

 

12月17日、中安 千晶さんの、クリスマスコンサートを聴いて参りました。フォレスタコンサート以外で千晶さんの歌声を聴くのは、今年初めてでした。

場所は飯田橋の音楽の友ホールです。

ステージに上がられた千晶さん、何か違和感が・・・。いつもと異なり、前髪が降りてなく、額が全て露出しているのですよ。すこし驚き!!

いつもの可愛らしさではなく、「大人の女性」、そう「美」なのです。ステージに「美」が振りまかれ、華やかさに包まれます。

第二部で種明かしがありました。<トスカ>を若干オペラ仕立てで演ずるため、大人の女性を意識しての、師匠との約束ごとということでした。

 

 

一曲めの、「とうだいもり」。イントロのピアノの音色に、「えっ?」。ピアノの横にベーゼンドルファー(もちろんドイツ語で)と書いてあります。

柔らかな、しっとりとした音色です。この柔らかで、しっとりとした音色に、共演の池本 知憲さんの、太めでソフトなテノールが絡み合って、千晶さんの歌声を支え

「こお~~れる~~つき~~かげ~~」と、夜の静寂に立ち光を放つ灯台の姿を写してくれます。

千晶さんのコンサートは、何度か、聴かせて頂いていますが、とにかくホッコリとあったかいんですよ。

 

 

以前、「成城サローネフォンタナのコンサートでもピアノは、ベーゼン、千晶さんの声質にピッタリとマッチして、会場全体が、ホッコリとしたのを思い出します。(この時は、翠さんの柔らかなタッチがとても、光ってました。)

「カタリ カタリ」、「グラナダ」は、池本さんのソロ。太めで艶っぽ過ぎない落ち着いたテノールで、歌い上げて行きます。あの小さなホールでffで歌っても、爽やかな響きが残る

素敵なテノール。歌声、響きに、思わず、「ブラヴォー!!」でした。

 

千晶さんの、ソロは、「踊り」。千晶さん、ロッシーニの早口言葉に、挑戦です。いつものおっとりとした笑みを浮かべたまま、はっきり、しっかりの滑舌で正確に歌い砕いて行きます。毎年のイタリア修行は、彼女を、大きく逞しく育てているようですね。

 



さすがにクリスマスコンサート。会場全体で歌うのは、やはり讃美歌。

 

皆が知っている「星の夜」。「い~~つくしみふか~~~き~~と~~もなるイエスは~~」と、歌い出すと、千晶さん、ゆっくりと会場を廻りだします。会場全体粛々と歌います。握手は、ありません。あるのはアイコンタクトとハイタッチだけ・・・・・。

私は、縦通路際に、座っていたので、アイコンタクトも、満面の笑顔つきのハイタッチもさせて頂きました。

テノールの池本さん、藤原歌劇団では、千晶さんの大先輩とのことで、千晶さんの言葉遣いの端々に、大先輩に接する大緊張感が、私には、伝わってきます。

おそらく、胸の内は心臓バックバクだったのでしょうね。それを優しく、和らげるように包み込む池本さん、兄のように千晶さんを慈しんでいるのがとても印象的でした。

やはり千晶さんコンサートは、ホッコリ感が、溢れるのですよ。

 



第二部は、<トスカ>の中から、アリアをオペラ仕立てで歌われました。カヴァラドッシ役の池本さん、会場全体を揺るがすように歌い上げます。ffでもpでも、耳に優しく、爽やかに
入ってきます。

トスカ役の千晶さん、髪型を変えるだけで、大人の女性を感じさせるほど、大きく逞しく、そして爽やかに成長しているのですね。

フォレスタコンサートでは、知り得ない、感じ得ない魅力です。

「アンコール」、これも魅力的でした。

 

「メリー・ウィドウワルツ」。「た~かな~るし~~らべ~~にいつか~~」と歌い始める千晶さん、、「こ~~ころ~のま~よい~~も~~」と軽いステップを踏んで進みます。

 

もっと広ければ、お二人の華麗なワルツをみられたのでしょうね。

千晶さん、上背があるので、美しい舞いになるのでしょうね。自称「オペレッタ狂い」の私にとって、まさに珠玉の一時でした。 

 

最後は、がらっと変わって「哀しみ本線日本海」、耳慣れた千晶さんの歌唱です。森 昌子さんとは、全く違う情感で彩り付けて歌い上げて行きます。

冬の日本海に舞う海鳥、ダークな空、真っ黒で吸い込まれそうな色の海の情景を、千晶さんの暗めに造ったソプラノが彩ります。彼女の表情も沈んだかのよう・・・・・。

冷たく、暗い歌からも、彼女の歌に対する、音楽に対する熱い情熱が伝わります。

最後に、ピアノの御園生 瞳さん。

 

何回か聴かせて頂いていますが、淡々と伴奏をされているイメージしかありませんでしたが、「カタリ カタリ」・「グラナダ」に見た激しいタッチと、身体が跳ねるような情熱的な演奏。

 

「テ・デウム」での、重々しく、沸き上がるような祈りを彷彿とさせるフレージング、如何にも「楽しい!!」という表情でのワルツ。くぐもった彩りとタッチで、日本海を演出するテクニック等々、たくさんの発見をさせて頂きました。

いろいろな発見があり、出会いがある、そして新たな感動と想像力をくれる、千晶さんコンサート。素敵でしたよ。

 

年が明けても、またこんな気持ちを味会わせて頂けるのが今から楽しみですよ

(by いたる)

 

   

   

 

※掲載されております写真に付きましては、出演者のご了解を頂いております。