行きのドライブ | お泊まり恋愛詩

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。


行きのドライブ


助手席で地図をくるくる回していた君は

あっという間に ナビをあきらめていて

しばらくすると ずり落ち気味に眠りこけていた


窓の外を並木がしばらく流れ

道幅が拡がったあたりからは

外食チェーンの大型店舗が現れては飛び去る

ひときわ大きい建物は

やはりパチンコ屋だ


遅めのチェックインのためにレンタカーを飛ばす

久しぶりのプチ旅行だ


  お仕置きには理由が必要なので

  その都度 知恵を絞るのがS彼としての務めなのだが

  君の場合はとても簡単なんだよな


    助手席で寝ちゃダメだからね

    俺を独りで運転させるなよ


  と言ってドライブに連れ出せばいい

  君は100%爆睡するから


高速に乗る前に

夕日がまぶしくてサンバイザーを下ろす

美味しそうに照らされた君の寝顔が横目に映る

お仕置きの時の泣き顔を想像して胸が躍る

やわらかい寝息が 鼓動にガソリンを注ぐ


昼と夜との境の橋を渡るために

さらに

アクセルを踏み込んでいく