金糸雀は雨に鳴く31 | 嵐❤︎大宮への愛で妄想を抱く❤︎

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大宮好きによる妄想ブログです。
基本、嵐さん全員好きですが
大宮の2人はセットで愛でています。
興味のある方・同士の方。
良かったら覗いていって下さいな♡

※BL妄想小説。
閲覧ご注意下さい。











『・・・ねぇ・・・』





ニノの腕が背中に回って

甘えたような声音が囁く。






『・・・ん・・・?』





前から思ってたんだけど

ニノの声って凄く特殊で。





声に味も香りも無いけど


例えて言うとしたら・・・




「ふわふわの綿菓子」か、


「ふにふにのマシュマロ」






・・・ふふ。




そんな感じかなって思う。







『・・・ひとつ・・・
聞いても・・・いい?』





オレの肩にアゴを乗せて

耳元で聞こえるニノの声。



それがとっても心地いい。







『・・・なに・・・?』

『・・・覚悟・・・
本当に・・・出来た?』

『・・・今さら聞く?』

『・・・だって・・・』






改まって何かと思ったら。




それを聞きたいのは

なんならオレの方だ。





何となく今日のオレは

強引だった気もするし。





オレ、突っ走ってない?




ニノの気持ち

無視してない?







『・・・ニノこそ。
ほんとに、いいの?』




それこそ今さらだけど

急に心配になってきた。




だってやっぱり考える。





ニノは優しいから・・・






『オレたち今夜、さ?
そーゆー事すんだよ?』

『・・・分かってるよ』

『覚悟・・・してる?』

『・・・じゃなきゃ、
こうなって無いでしょ』

『まぁ・・・そうだね』

『・・・ほんと言うと
俺も思ってたんだよね。
アンタとちゃんと・・・
ひとつになりたいって』






でも心配は要らなかった。






『・・・ニノ・・・っ』





ニノも・・・オレと同じ。


同じ事を望んでくれてた。







「ひとつになる」



オレはニノと・・・







『・・・シャワー・・・
・・・先に使って・・・』







密着してた身体が離れて


薄茶の瞳がオレを射抜く。







『う、うん。分かった』






・・・落ち着いて・・・



・・・焦るなオレ・・・




自分にそう言い聞かせた。




ニノにカッコ悪いとこは


絶対に見せられないから。






『じゃあ・・・お先に』






・・・だけど実際のとこ、




オレの心臓はバクバクして


体は緊張でガチガチだった。








                                 つづく。