背中へと回された腕が
オレの体を抱きしめる。
その冷たさにゾクリと
何かが這い上がる感覚。
『お、おい・・・ッ』
いくら鈍なオレでも分かる。
これは非常にヤバい状況だ。
いやっ、
もちろん誘った訳じゃない。
そんなつもり無かったんだ。
『こら、離れろって』
頭に被せたシャツを捲って
少し、その肩を押してみた。
だけどカズナリは
全く離れようとしない。
それどころか、
『ッ・・・バカッ、
お前は何をシてんだっ』
その舌を・・・
オレの肌に這わせてる。
『こっ、こら・・・っ
ヤメろってっ・・・ッ』
『・・・なんで?
俺にされて感じるの?』
『か・・・っ、
感じるわけねぇだろっ』
『・・・ふぅん。
じゃあ、いいじゃない』
しれっと言い放って
体重を掛けられたら
オレの体は簡単に倒された。
おいおいおいっ
有りえねーっ!
『ちょっ、待て待てっ
オレが悪かったっ。な?
ちょっとふざけただけで
悪気はっ、って、おいっ、
人の話を聞けっ・・・ッ』
乳首 を
ベロンと舐められて
思わず言葉を飲み込んだ。
こっ、こんにゃろーっ
これ以上は許せねぇぞっ
いくら何でもやり過ぎだ。
そう思って
それを声にしようとした時、
『・・・ふふ・・・
・・・汗の味がする・・』
舌を出したまま上目遣いで
オレを見上げるその表情に、
ドクンッ
身体中の血液が
一気に沸騰したような・・・
『ぁ・・・っ、!』
次の瞬間オレは
その身体を組み敷いて
胸元まで捲られたシャツを
バサッ、と脱ぎ捨てていた。
何をしたかったのか。
自分でも分からない。
ただ・・・
その細い手首を掴んで
ラグへ張り付けたとき
『大野さん・・・ッ』
見下ろしたカズナリは
「驚愕」とも
「恐怖」とも取れる表情で・・・
『い、いい加減にしとけ。
調子に乗ってんじゃねぇよ』
その表情のおかげで
オレは我に返る事が出来た。