専業主婦で子育てに四苦八苦してた頃、姿勢なんてあんまり意識したことがなかった。
子供の面倒も、掃除も、料理も、みんな下を向きながらやることばかり。
だから、当然のように姿勢が悪いことに気がつくことなんてなかった。
子供が学校や幼稚園に行っている時間は、確かに一人だから歩くときは姿勢よく歩けばいいのかもしれないけど、いつも下を向いて歩くのが当たり前になっていた。
生まれつき心臓病を持っていた長男を、闘病の末亡くしたのもあって、無意識の中でもいつも重たいものを背負っているような感じだったんだと思う。
家でできる仕事を始めても、人目につくこともなく、姿勢とか、印象とかを気にする暇もなかった。
一大決心をして外で仕事をするようになったある日、会社の近くのランチに連れて行ってもらって会社に戻るのに一緒に歩いていた時に一言言われた。
「下向いて歩かないでくれる?」
この時、初めて自分が下を向いて歩いていることに気がついた。
それ以来、私は下を向いて歩かないことと、姿勢をよくすることを心に決めた。
たしかに、姿勢がよいのと悪いのとでは、かなり印象が違ってきてしまう。
見た目が全然違う。
顔の造りとか、ファッションとか、年齢だけが、その人の見た目の印象を決めているわけではない。
むしろ、まずは姿勢が大事だと思う。
年齢を重ねても、きれいな姿勢でいられるような筋肉はできるだけ落ちないようにしたいので、いつも姿勢を気にして過ごそうと思っている。