転職するとき、履歴書と職務経歴書の提出が求められます。これらの書類は書類選考に使われますが、採用担当者が特に重視するのは職務経歴書です。
  今までの経験が自社で生かせるのかを見極めた上で、面接に進んでいただく方を決定します。
従って、転職者にとって、職務経歴書は、履歴書以上に重要なものとなり、書き方次第で評価が変わる可能性もあるのです。

  職務経歴書には、履歴書のような決まったスタイルはなく、自由に書いてよいものですが、基本フォームは3つあります。
  時系列に職歴を示す「時系列型」(市販のものはこのスタイル)、業務内容ごとに書いていく「職能型」(適性や職務能力を強調するスタイル)、2つのスタイルをあわせた「複合型」です。
自分に合ったスタイルを選びましょう。

  では、採用担当者が職務経歴書から知りたいのはどのようなことでしょう。
採用担当者が、職務経歴書から情報を得て選考するポイントを5つ、ご紹介します。

<採用担当者が職務経歴書を見る5つのポイント>

⑴ 企業のニーズにかなった人材か

  新卒採用ではないので、当然、転職者には即戦力を期待します。経験した職務やポジションは、即戦力となり得るかを見定めるカギとなるので、求める人材であるかを見極める材料となります。

⑵ プレゼンテーション能力

  職務経歴書のまとめ方からは、プレゼンテーション能力と、情報処理能力を見ることができます。職務経歴書は、自分を売り込むプレゼンツールです。伝えたいことを明快かつ簡潔にまとめ、重要なことがしっかりと伝わる書き方が望ましいです。これは、たくさんの情報から大事なことをピックアップし、効果的にプレゼンする能力をそのまま表していると言っても過言ではないでしょう。

⑶ 発揮できる自身の強みに対する自覚

  自身の強みを知り、どこで発揮できるかを明確にアピールできるということは。裏を返せば、企業が求める人材を熟知した上での応募かどうかの判断材料ともなります。

⑷ 記載内容の信憑性

  職務経歴書に記載している実務能力や実績は、信憑性があるかという点も、当然見ています。
これまでに携わった業務内容や、身についている能力などについての棚卸しは正確かつ具体的に行っておく必要があります。

⑸ ポテンシャルの高さ

  ポテンシャルの高さが求められるのは新卒採用に限りません。これまでの職歴だけでなく、今後の意欲や熱意と可能性をアピールする姿勢が伝わってくるかも、重要な決め手となります。




次に、職務経歴書を作成するときに気を付けたいポイントを7つ押さえておきましょう。

<職務経歴書作成で気をつけたい7つのポイント

⑴ 適度な文字数と見やすさ

  採用担当者が職務経歴書を見た時に、瞬間的にはんだんするのは文字の混み具合です。余白が目立つ職務経歴書からは熱意を感じられません。かといって、文字がぎっしり詰まった職務経歴書は、読み手をうんざりさせます。
  適度な文字数で、かつ見やすさを考えることが大切なポイントです。

⑵一文は短く簡潔に

  長文は、結局何を言いたいのか伝えられないだけでなく、誤解につながることさえあります。
場合によっては、プレゼンテーション能力の低さを露呈することにもなりかねません。
簡潔明快な短文で「できる職業人」をアピールしましょう。

⑶レイアウトの工夫

  募集条件に記載された内容に合致している部分は、冒頭に書いてダイレクトにアピールしましょう。採用担当者が確認したい点を最初に明示しておくことで、関心を引くとともに、その後の内容を好意的に読んでもらうことにもつながります。

⑷求められる職務経験を強調

  求められる職務経験は強調して書くことが大切です。職務経験をただ羅列するだけでは、即戦力となり得るかの判断材料としてはインパクトの薄いものとなってしまいます。
  企業のニーズをしっかり理解して応募していることを表すためにも、職務経験は強調して書きましょう。

(5)営業職は実績を数字でアピール、販売職は人とは違う工夫点

  営業職の場合、ポイントは数字です。売上高や契約件数、新規顧客獲得数などの実績を、数字で示せば説得力につながります。ただし、同じ業界内でも商品や顧客層によって数字の持つ意味も違ってくるので、目標達成率や対前年比などを使って数字の意味を理解してもらえるように工夫しましょう。
  販売職の場合は、加えてコミュニケーション力や、自発的に工夫した仕事の取り組み方法とその結果をアピールするとよいでしょう。

(6)技術職やIT職は専門知識やテクニカルスキルをアピール

  スタイルは時系列型がおススメです。表現にも工夫を凝らし、しっかりアピールできる職務経歴書を作成しましょう。プロジェクトの場合は、規模や目標、成果などをできるだけ具体的に書きましょう。特記事項として、資格や受賞暦などスキルの客観的な証明となるものを載せるとよいでしょう。

(7)ヒューマンスキルを自己PRで売り込む

  自己PR書の提出が求められていないならば、職務経歴書に自己PRの項目を作り、強みや能力を売り込むとよいでしょう。
  たとえば、「私のセールスポイント」として、強調したいヒューマンスキル  (コミュニケーション能力、発想力、柔軟性、仕事への熱意)  を箇条書きにするのもよいですね。

採用担当者が知りたいポイントと、作成時に気をつけたいポイントを押さえて、企業のニーズに合わせた経験と強みをアピールする職務経歴書を作成しましょう。
  その際、是非、曖昧な表現を使わず、自信をもってきっぱり言い切る表現を使うことも忘れないでください。
  また、言うまでもありませんが、履歴書に記載した内容と矛盾しないかの確認も怠らないようにしましょう。