資格がない場合は履歴書の資格欄は「なし」でよいかどうか、質問を受けることがあります。自動車免許もなく、有用なしかくもなく、勉強中の資格もない、ということであれば、「特になし」と書きます。
  でも、取得した資格や免許がない場合でも、語学やパソコンのスクール通学や、セミナー受講など、専門教育を受けた履歴を記入して空欄を埋めることもできます。これらの経歴は、免許や資格に準ずるものとして、応募者の意欲の評価を高める要因となり得る客観的な情報となります。
   一方、いくら書ける資格がないからといって、応募企業に関連性のない資格や免許が記入されていると、採用担当者は、応募者の志向に疑問をもつことになりかねないので、よく考えて記入してくださいね。
   まして、嘘の記載は絶対にしてはならないことは言うまでもありません。

  さて、勉強や取得予定の資格についての書き方についても触れておきましょう。
   まだ取得していなくても、応募した業務に関連した資格取得に向けて勉強中であれば、臆せず記入して、意欲や積極性をアピールしてくださいね。
  たとえば、「現在 T OE IC公開テストは、800点を目標に勉強中。」「日本商工会議所簿記検定2級取得に向けて勉強中。」などと記載するとよいでしょう。
  また、試験日が決まっていて合格が見込まれる場合には、「◯月に取得予定」とするのもよいでしょう。ただし、なんでもかんでも「勉強中」と書くと、企業側からは、「取得してから書いてほしい」と思われてしまい逆効果になるケースも考えられるので、評価されるかどうかの見極めは大事ですね。

   これまで、業務に関係しない資格は、記入されていても基本的にあまり重視されないと書いてきましたが、面接における自己PRの材料とできる場合もあります。その資格に関連させて面接では効果的に自己PRできるようであれば記載するのもよいでしょう。資格欄もフルに活用して自己PRする意欲と積極性も場合によっては有効であるということです。