前回の話はこちら
筋肉痛のように全身が痛くて目が覚めた。
身体中痛くて起き上がるのも痛かった。
ゆうくんはリビングにも寝室にもいなくて初めて帰ってこなかった。
筋トレが趣味なわたしは筋肉痛になることが多かったけど、そういう痛みではなかった。
身体を見ると足や腕が全身あざだらけだった。
トランクを閉めた時に挟まれた腕は赤く腫れ上がっていた。
これはチャンスだ!と思いあざだらけの身体の写真を撮った。
携帯を見られ、バレて証拠を隠滅されるのが目に見えていたので事前に妹に送っておいた。
翌朝ゆうくんから荷物を取りに行きたいと連絡が来た。
※実際のLINEです
数時間会わない間にゆうくんの被害妄想がとんでもないことになっていた。
被害妄想というより完全に自演自作だった。
面と向かってではなくLINEなら強気で言えた。
なにより話し合いから逃げたゆうくんを追い出したことに彼の頭が変換されていることに腹が立った。
一向に家の鍵を開ける気がないわたしにゆうくんは取引を始めた。
