前回の記事の続きです
夜は久しぶりに外食をした。
焼肉だった。
帰ってくるとわたしもゆうくんも好きな特番がやっていて久しぶりに仲良く2人で見た。
こんな日はいつぶりだろう〜なんて思っていた。
ゆうくんは先にお風呂に入って寝たので、わたしはお酒を飲んで1人で考え事をしていた。
「これからどうしよう」
それしか頭になかった。たくさん考えた。
自分の感情がコントロールできなくなってきているのが自分でもわかった。
この時「離婚をしたい」という意志はあったが、自分の幸せより世間体を考えてしまって一歩が踏み出せなかった。
なにより中高の同級生で共通の友人がいすぎることがわたしの離婚の意思をどこかで止めていた。
仕事を辞めて3年。
今はパートとしては働いているけど社員ではない。
離婚をしたら金銭面で不安しかなかった。
ゆうくんもそれをわかっているからわたしをお金で支配して離れなくさせようとしているのは自分でもわかっていた。
でも実際、今勝手に家を出たらなにを言われるかわからない。
また毒義母から連絡が来るんじゃないかという恐怖に毎日襲われていた。
たくさん考えお酒も飲んでいたので、少し眠くなってきて寝室に入った。
ずっとソファー生活をしていたけど仲良くできた今日ならベッドで寝ることを許してくれると思った。
ベッドはシングルが2つ。もちろん寝るときは別々のベッドだ。
寝室が真っ暗でなにも見えなかったのでiPhoneのライトを付けて入った。
するとゆうくんが起きてしまった。
🙋♂️「お前さ、バカなの?」
🙋♀️「え、なに?」
🙋♂️「お前は俺の休日の睡眠妨害までするのかよ!ふざけんなよ!」
🙋♀️「ごめん。前が見えなくて。」
🙋♂️「お前のせいで目覚めたわ。まじでどこまで俺を苦しめたら気が済むの?」
🙋♀️「ごめん。」
🙋♂️「俺はソファーで寝る!」
そう言って大きなドアを閉める音を立てて寝室を出て行った。
この日からわたしは暗い寝室が怖くなった。
心臓がドキドキするのが聞こえた。
