久々更新の今回もネッド・ドヒニーについてです。このファーストアルバムについては数年前にも書いたのですが、色々と不満があるのでもう一度取り上げたいと思います。
今回は、イーグルスやジャクソン・ブラウンなどでお馴染みアサイラム・レコードからデビューした、ネッド・ドヒニーの73年作(本当は出資元のアトランティックレコードと契約するはずだったという話もあり、その詳細はこの本に書いてあります↓)。
いわゆるSSW系を主としたレーベルから出た作品であるためか、次作のような華々しいサウンド、言い換えればソウル/R&Bの要素は薄い方ではあります。
しかしここでは、フォークミュージックをベースとした、素朴ながらも適度に洗練されたサウンドといった魅力があります。イメージ的には、フィフスアベニューバンドや、それから影響を受けたシュガーベイブが近いでしょうか。
そして、やはりSSW系の作品というだけあって、対訳付きの歌詞カードを読みながら聴くとより一層味わいが増しますね。
【楽曲】
〈特筆すべき楽曲〉
#1
冒頭から彼のR&Bに対するリスペクトが感じられます。サウンド面では、次作の一曲目「Get It Up for Love」に通ずるようなアコギのリフが特徴的。歌詞の面では、彼を紹介する際の枕詞である御曹司という言葉とは裏腹な、世間や金(money)への不信感に満ちた悲観的な内容。
#2
山下達郎さんのラジオ番組でネッドの曲がかかるときは、この曲が選ばれる傾向があります(笑)
#4
彼のデビュー曲であり、初の提供曲でもあります(彼が本来録音に参加するはずであったデイヴ・メイスンとキャス・エリオットの共演作に収録)。歌詞は、次の#5と同様に雄大な内容。また、コーラスにグレアム・ナッシュが参加しています。
#7
このアルバムの中では一番の目玉といえる楽曲。ロサンゼルス育ちでなおかつ温厚な彼ならではの楽曲といった感じですね。
#8
次作の「Valentine」に通ずるような、ジャズバラード的な趣のある楽曲。彼のこういう路線は本当に大好きです。
#9
放浪をテーマとした、冷めたトーンの詞世界がたまりません。弾き語りの楽曲ですが、そんな歌詞を読みながら聴くと、自分の思い描く風景がありありと目に浮かびます。
以下、今回の関連作品です。

