未発表ライブ音源付きの40周年記念再発が出るということで。ウエストコースト好きの自分としてはイーグルス関連の記事はかなり文量が多くなりますが^^;
アメリカ建国200年を迎えた年、1976年。ボズスキャッグスやネッドドヒニーらが所謂AORの元祖と持て囃されたアルバムを発表した年でもあります。この年辺りから洗練されたサウンドの曲が少しずつ出てくるようになってきますね。
そして1976年、音楽界において何より衝撃的であった作品といえばイーグルス の「Hotel California」でしょう。タイトル曲は、歌詞の面では音楽業界と自分達の状況の皮肉、演奏面では後半のギター合戦であまりにも有名ですね。
当アルバムに関する本やレビューを数十と読んできたのですが、今回はそれらでは話題になることが少ない僕の敬愛する(好きになってからの年数は短いですが^^;)ランディマイズナーの、この大名盤における立ち位置やその後についてつらつら語っていきます。
まずはベースプレイ。タイトル曲は勿論、「駆け足の人生」や「Victim Of Love」では堅実でうねるようなプレイでハードなサウンドを形成しています。絶賛されることは少ないですが、自分は好きですね。ベースプレイはシンプルで堅実なのが一番なんです笑
彼の書く曲の特徴として、バンドのデビュー時からソロ活動期まで「Try」や「One more」などといった言葉を頻繁に歌詞に取り入れていることでしょうか。
このアルバムに収録されているランディが提供した曲は一曲、「Try And Love Again」。この曲は彼らしさが詰まった曲であり、尚且つサウンドは夕方の国道を想起させるような直球の爽やかなウエストコーストサウンド。
このアルバムの他の曲を見渡してみると、とにかくテーマやサウンドが重苦しい曲が多いんですね。その為、全体的見るとこの曲はかなり浮いているという意見も度々目にします。ランディが前向きなのに対して他のメンバー(とりわけグレンフライ、ドンヘンリー)は後ろ向き、と言うよりかは悲観的。浮いているのは何となく分かります。ジョーウォルシュはまだいい方かもしれませんがサウンドがやや重苦しいかな^^; 曲自体はどれも良いですが^_^
しかし、この曲が無いと… このアルバム全体が凄く重苦しくなると思うんですよね。この曲で少し休憩してから「Last Resort」で最後の一踏ん張り、といったところでしょうか笑 自分はこの曲は収録して正解だったと思っていますね。
この状況通り、バンドはより重苦しい空気に。その上ツアーが過酷になっていく。このような状況に痺れを切らしたランディはバンドを脱退。その後は一時期地元で隠居生活を送っていたそうですが、「One more」と思ったのでしょうか。音楽活動を再開し、ソロとしては2枚目の「One More Song」から「Hearts On Fire」がヒット。その後はマイペースな音楽生活を送っているそうです。
ランディにとってはソロで活動していた頃のほうが生き生きとしているように思えます。ホテルカリフォルニアのメンバー写真では顔が痩けてますからね。
そして、謙虚でいて芯が通っている、それでいて心優しい。そんな彼の曲には素朴な美しさがありますね。大好きです。

