今年8月に、ネッド・ドヒニーとヘイミッシュ・スチュアート(アベレージホワイトバンド)がコラボする形での来日公演がビルボードライブ東京と大阪で行われました。 西日本在住の自分は大阪公演を観に行けることになったので、最近では彼らの作品をより多く聴くようになりました。さらにそれに合わせてネッドは「サマーソニック2018」にも出演し、更には長らく日本での発売がなかったセルフカヴァーアルバム「The Darkness Beyond The Fire」もついに日本盤が発売されました。日本での人気が本国と比べると高い彼ですが、こういったケースもあるんですね。

今回は、そんなネッド・ドヒニーの1973年発売のファーストアルバムについて。
彼は元々はウエストコーストロック界の代表的なレコード会社アサイラムに所属していました。そのためイーグルスやジャクソン・ブラウンらとも親交が深く、イーグルスの名盤「ならず者」のコンセプトのアイデアのきっかけを与えたのも彼だったようです。


そのアサイラムから発売されたこのファーストアルバムですが、ジャクソン・ブラウンやジェイムス・テイラー等のシンガーソングライターの作風を意識したようなサウンドになっており、以降の彼の作品と比べるとより素朴でソフトな印象を受けます。

また、以降の彼の作品はヤシの木の目立つ海辺の風景を想起させるようなイメージですが、このアルバムはどちらかというと山に囲まれた夕方の街の長閑な風景を想起させるようなイメージ。日本だと、自分は中部地方の人間ですので岐阜や長野で見た素朴で素晴らしい風景の数々が脳裏に浮かびます。 

この作品は若さ故の葛藤や想いを綴った曲が多いのですが、アクースティックギター、ピアノを前面に出した素朴なサウンドや哀愁を感じるコード進行、気怠げな歌声と相まった独特の世界観が堪能出来ます。

当作から、一曲。
🎵On And On