今回は、前回に引き続きまたジャズギタリストの作品ですが、ブログを書いていなかった時期にどハマりしてしまった音楽の一つが、ギターもののジャズだったんですね。ちなみに、前回触れたジョージベンソンは高校の頃から好きでしたが、好んで聴いていたのは基本的に歌モノばかりでしたね。
今回は、グラントグリーン「Green Street」です。この作品はいわゆるトリオでの録音ですが、それ故のシンプルさというところに魅力を感じます。具体的には、ギター(Grant Green)、ドラム(Dave Bailey)、ベース(Ben Tucker)の3人の編成です。
ジャズにおけるトリオの代表的なものとして、我が国でも人気の高いピアノトリオというものがあります。有名なものとしては、オスカーピーターソン、ビルエヴァンス、ジーンハリス率いるスリーサウンズあたりでしょうか。個人的には、ギター(頻繁に使っているのはエピフォンカジノ)を趣味で弾いているというのもあり、このアルバムを知って好きになった時には、このギター、ベース、ドラムで構成されるトリオ(以下この編成をギタートリオとします)が最も魅力的であると思うようになりました。
ギターという楽器はピアノとは違い、2本以上増やさない限り、またはルーパーのようなエフェクター等を用いない限りコードとメロディ(単音)の完全な並行が難しいものです。その為ギタートリオとなると、どうしても音が寂しくなってしまいがちです(ジョーパスのような超人が居れば別かもしれないですが)。その為にギタートリオは一般的にならなかったと私は思っているのですが、個人的にはそれ故に生まれる音の隙間に何とも言えない魅力を感じてしまうんですね。
グラントグリーンの音楽的な特徴または魅力は、ブルーズ色濃厚な単音のフレーズを紡ぎ上げるという点にあります。単音だけでも充分存在感があるんですよね。一方、コードを積極的に織り交ぜたプレイはあまりみられません(たまに2和音を挟むことはありますが)。このアルバムで彼は、上記のような特徴のあるギタートリオという世界で、水を得た魚のようにその魅力を存分に発揮しています。
楽曲に関しては、#2はジャズ界の変人(褒め言葉です)でお馴染みセロニアスモンク作の楽曲。多くのジャズミュージシャンによってカヴァーされています。私もこの曲は、下手の横好きながらソロギターで好んで弾いています。#5はジムホールとロンカーターのデュオによる演奏で有名な楽曲。その他は全てグラントグリーン作の楽曲です。
●楽曲
1.No.1 Green Street
2.'Round About Midnight
3.Grant's Dimensions
4.Green With Envy
5.Alone Together

