今回は、ZZトップの79年作「Deguello」。邦題は「皆殺しの挽歌」。なんとも物騒な邦題を付けたものですが、これまた物騒なアルバムジャケットを見ると邦題に納得できます。
ワーナー移籍第一弾にあたるこのアルバム。特徴的な点は、2、8曲目でのブラスセクションの導入、9曲目でのシンセサイザーの導入がみられることです。バリトン、テナー、アルトの3種類のサックスで構成されるこのブラスセクションは、2枚目の写真からわかる通りメンバー3人によるもの。
【楽曲】
(A面)
1.I Thank You
2.She Loves My Automobile
3.I'm Bad, I'm Nationwide
4.A Fool for Your Stocking
5.Manic Mechanic
(B面)
6.Dust My Bloom
7.Lowdown in the Street
8.Hi Fi Mama
9.Cheap Sunglasses
10.Esther Be the One
〈特筆すべき楽曲〉
#1は、R&Bグループ、サム&デイヴのパフォーマンスで有名な楽曲。イントロから続く、コーラスのかかったギターリフが特徴的。
#2は、上述のようにブラスセクションを導入したブギーロック。リアルタイムで聴かれた方は、豪華なサウンドに驚かれたと思います。「車」、「女」といったテーマがいかにも彼ららしくて良いです。
#3は、特に3:23あたりからの鋭いギターソロが最高。
#5は、車のエンジン音のSEや物々しい語り口、巧妙なバンドアンサンブルが特徴的な楽曲。
#6は、ボトルネック奏法でお馴染みのブルースミュージシャン、エルモア・ジェームスの演奏で有名な楽曲。多くのミュージシャンが演奏している所謂スタンダードですが、彼ららしさがしっかりと感じられる見事なカヴァー。
#9は、このアルバムのハイライトとなる楽曲。重厚感あるベースと、鋭いギターの絡み合いが堪りません。
#10は、個人的にはこのアルバム、ひいてはZZトップの全作品の中で特に好きな楽曲。ZZトップの曲では珍しい、哀愁漂うコード進行が特徴的。

