今回は、スティーリー・ダンの2作目にあたる73年作「Countdown to Ecstasy」。高校1年くらいの時、中古屋で初めてこのジャケットを見て、強烈に印象に残ったのを覚えています。惜しくも手に入れて聴いたのは、その時では無くかなり後になりましたが…。
捻くれたスタンス、またはそれから来る世界観は前作と変わらないですが、こちらは全体的に粗さのあるロックサウンド。ソウル、ジャズ、R&B、カントリーなどのアメリカンミュージックのエッセンスがつまっているようにも感じます。


このアルバムでの主要メンバーは、
ドナルド・フェイゲン
ウォルター・ベッカー
ジェフ・バクスター
デニー・ダイアス
ジム・ホッダー
の5人。デビュー作で歌っていたデヴィッド・パーマーは早くも主要メンバーから外れています。

まだこの頃は一応バンド形態だったわけですが、早くも錚々たるゲストミュージシャンを多数起用しています。この時点で、後の形態の片鱗がうかがえます。

そのゲストミュージシャンは、ジョニー・ウィンターのサイドギタリストや「Rock'n'Roll Hoochie Koo」でお馴染みリック・デリンジャー、セッションギタリストのベン・ベネイ、モータウンの方のグループ「オデッセイ」に居たヴォーカリストロイス・ジョーンズ、フュージョンシーンで活躍するアルトサックス奏者アーニー・ワッツ、大物ジャズヴァイブ奏者ヴィクター・フェルドマン、こちらも大物のジャズベーシストのレイ・ブラウンなど。


【楽曲】

(A面)

1.Bodhisattva (菩薩)

2.Razor Boy

3.The Boston Rag

4.Your Gold Teeth

(B面)

5.Show Biz Kids

6.My Old School

7.Pearl of the Quarter

8.King of the World



#1

デニー・ダイアスとジェフ・バクスターの熱いギター合戦が堪能できるブギーロック。


#2

ヴィクター・フェルドマンによるヴィブラフォンのソロが印象的な楽曲。ソロが始まると雰囲気が変わるのが良いですね。


#3

後半からエネルギッシュなギターソロが展開され、段々と面白くなってきます。


#4

ラテン調でジャムセッション風の楽曲。終盤に差し掛かると、混沌とした展開になります。その混沌とした音空間でのキーボードソロが聴きどころ。


#5

魅力は何といっても、リック・デリンジャーの止めどなく流れるスライドギター。展開に起伏が無いのは、フィーチャーする彼のギターを浮き彫りにさせるためでしょうか。日本でもシングルカットされた楽曲。


#6

アーシーなR&Bを感じさせる楽曲。色々なパターンで掛け合うギター合戦が面白いです。女声のコーラスワークも味があって良いですね。この曲も日本盤EPが出たようです。当時の映像があったので掲載します。



#7

このアルバムでは唯一穏やかなカントリー調の楽曲。ジェフ・バクスターのペダルスティールが聴きどころ。


#8

シンセサイザーのソロがメロディアスで良いですね。



以下、今回の関連作品です。