今回はカナダ出身の3人組ロックバンド、チャイナの81年作。
AORと一口に言っても様々なタイプがありますが、この作品は、ジェイ・グレイドンが志向していたタイプのAORに近いように感じます。

このバンドのメンバーは、
ビル・キング
クリストファー・キーニー
ダニー・マクブライド 
の3人。元々ソロとして活動していた3人が集結したバンドです。

ビル・キングは、リンダ・ロンシュタットやジャニス・ジョプリンなどとも交流があったようです。彼の映像も見つかりました↓


クリストファー・キーニーは、70年代のスワンプロックファンの間ではそこそこ知名度があるようです。ユニバーサル主催の「名盤発見伝」シリーズという再発企画のラインナップには、彼の名前がありました。

ダニー・マクブライドは、CDのライナーノーツによれば、「One Fine Morning」というヒット曲を持つブラスロックバンド、ライトハウスのシンガーの弟ということですが、このライトハウスもなかなかマニアックなところですね。

メンバーについてはさておき、総評としては、これぞ王道のAORと感じさせてくれるようなアルバムです。裏を返せばアピールポイントがないということでもありますが、ここではその中でも特に良いと感じた数曲を紹介していきます。

【楽曲】
  1. You Can't Treat Love That Way
  2. Runnin' Around
  3. Fast Livin'
  4. There Was a Time
  5. Shootout in the Parking Lot
  6. Never Gonna Let You Go
  7. Roll Me Over
  8. Little Dancer
  9. Come and Take My Love
  10. Days and Nights

〈特筆すべき楽曲〉
#1
冒頭は、コーラスワークが心地良く、思わず心が穏やかになるような楽曲。

#3
夜が似合うようなメロウな雰囲気と、TOTOやナイトレンジャーのようなメロディアスハードロック的な雰囲気が錯綜する楽曲。ギターが奏でるメロディラインのセンスが良いですね。

#5
妙に物々しいタイトルですね。粘りのあるギター(おそらくダニー自身か、もしくはゲストとして参加しているジェフ・バクスター)が大活躍しています。

#10
ラストナンバーは、メンバー3人の共作。その為か、このアルバムの中ではとりわけ素晴らしくメロディアスな楽曲。真夜中の国道を走りながら聴きたくなります。ヴォーカルは誰というのが分からないのですが、声質はかなりマイケル・マクドナルドに近いですね。
このアルバムを買う以前からこの楽曲だけはよく聴いており、この曲のためにこれを買ったといっても過言でないくらい素晴らしい楽曲です。


以下、今回の関連作品です。