今回は、カムバック前のネッド・ドヒニーの楽曲をまとめた2014年の編集盤。
形式は、三方背スリーブケースにCDとブックレットが入っているという感じです。ブックレットは写真と英字の詳細な解説が37ページ程あり、私のような彼に強い関心がある方であれば、読み応えが感じられると思います。

この編集盤の最大のアピールポイントは、未発表デモ音源の多さでしょう。中には公式の音源と大差ないものもありますが、「Whatcha Gonna Do for Me」のような雰囲気が全然違うものもあり、色々な発見ができる作品となっています。

曲順は、冒頭以外は捻りのない寄せ集めといった感じですが、編集盤なのでそこに関しては不満は無いですね。

一つ気になる点としては、日本限定発売(今はどうなんでしょうか)の『Prone』からの楽曲の割合が少ないということ。AOR系のオムニバス盤でよく見かける「Guess Who's ...」なんかは入れても良かったのではと思ったりします。


【楽曲】
  1. Get It Up for Love
  2. Each Time You Pray
  3. Whatcha Gonna Do for Me 
  4. To Prove My Love [Vocal Version] 
  5. Labor of Love
  6. Love of Your Own
  7. I've Got Your Number [Demo] 
  8. If You Should Fall [Demo] 
  9. When Love Hangs in the Balance [Demo] 
  10. Fineline [Demo] 
  11. On and on [Demo] 
  12. I Can Dream [Demo] 
  13. I Know Sorrow
  14. Standfast
  15. Love of Your Own [Demo] 
  16. (On the)Swingshift [Demo] 
  17. The Devil in You
  18. Love's a Heartache 
  19. Get It Up for Love [Demo] 

〈特筆すべき楽曲〉
#3,#18
82年に録音されたバージョン。のちに#3が1曲目、#18が2曲目として『Life After Romance』に収録されます。Whatcha Gonna Do for Meは、アルバムジャケットのような晴天とビーチが似合うこのバージョン(Life After Romanceのよりもキーが1つ下がっています)の方が好きですね。

#7
この音源は、正式なバージョンよりも随分と肩の力を抜いたような、良い意味での気怠さが感じられます。こういった味わいは彼ならではですね。

#10〜12
彼の1stアルバムに収められている音源のデモトラック。いずれもやたら低音質ですが、音源が聴けるだけ有難いと思って聴いています(笑)。

#15
このバージョンは、共同作曲者でもあるヘイミッシュ・スチュワートのコーラスがよりはっきりと聞こえます。

#19
彼の弾き語りとコーラスのみのバージョン。この楽曲はもう一つ弾き語りの録音があり、それは、彼のラジオ番組でOAされた弾き語りの音源をまとめた『Postcards From Hollywood』、または再発盤である『Life After Romance』のボーナストラックとして収録されています。
そのバージョンは割とかっちりとしていますが、このバージョンは逆に、肩の力を抜いたようなリラックスした演奏です。


以下、今回の関連作品です