今回は、ロバート・パーマーの74年のソロデビュー作『Sneakin' Sally Through The Alley』。
アラン・バウン・セット、ヴィネガー・ジョーといったR&B寄りのバンドを経てソロ活動を始めた彼は、R&Bの本場アメリカへと飛んでこのアルバムの制作に取り掛かりました。
東はリチャード・ティーに代表されるスタッフの面子など、西はリトル・フィートのローウェル・ジョージやミーターズの面子など、R&Bに造詣のある大物ミュージシャンが多く参加しています。
そのため、ロックにしては本格的なR&B(特にニューオーリンズ的なR&B)が展開されていますが、一方で彼らしい、またはUKらしい聴きやすさも感じられる音なので、(ニューオーリンズ含む)R&Bの入口としては最適です。
【楽曲】
(A面)
1.Sailing Shoes
2.Hey Julia
3.Sneakin' Sally Through the Alley
4.Get Outside
5.Blackmail
(B面)
6.How Much Fun
7.From a Whisper to a Scream
8.Through It All There's You
〈特筆すべき楽曲〉
※ #1から#3までは、ひとまとまりのメドレー形式
#1
リトルフィートのカヴァー。本家のバージョンはなかなかルーズな雰囲気ですが、こちらはタイトで聴きやすいサウンド。
#2
ラテン音楽でよく出てくる拍子木(クラベス)によるリズムパターンが特徴的。こんな感じです(⚫︎が叩くところ)↓
⚫︎〇〇⚫︎〇〇⚫︎〇〇〇⚫︎〇⚫︎〇〇〇
これに気付くまでは、繋ぎ的な楽曲という認識しかありませんでしたが、気づいてからは味わいながら聴けるようになりました。
#3
表題曲は、ニューオーリンズR&Bの雄アラン・トゥーサンのカヴァー。早くもこのアルバムのハイライトといった感じです。
#4
#3の盛り上がりから一転し、抑揚の効いた粘りのある歌声がクールなスローナンバー。
#6
いかにもリトル・フィートといった趣ですが、ロバート自身の作曲。至る所で聞こえる笛の音は何かと思い調べると、これはどうやらフラジオレットという楽器の音だそうです(見た目はリコーダーに近い)。
#8
最後はなんと12分近くありますが、ここはリズムセクションの妙を存分に堪能してください。
以下、今回の関連作品です。

