偶然にも友人の結婚式場で会ったバイト先の事務員さんとは、
その後、お付き合いするようになりました。
彼女は僕が黙りこくってもくもくと作業する様子を同僚から聞いていたみたいで、
何となく気になる存在だと言ってましたが、
そんな折たまたま式場で出会ったことで、余計に気になってしまったと言ってました。
なぜ、一緒に食事するようになったときには、
そんなに寡黙なのか?から始まって、彼女からの一方的な質問攻めです。
僕は口が重たいので、やっとの思いでひと言返すと、
また次の質問が飛んできます。
そう。彼女はおしゃべりなのです。
最初の内は、僕が吃音であることを非常に気にしていたんですが、
彼女は「それも個性じゃない!」と笑い飛ばしていました。
そのような彼女と触れていくうちに、
僕のほうも、何故か彼女といる間だけは、吃音に対する恐怖が薄れていくようになりました。
もちろん、彼女といるときだけ、
吃音が完全に消えていたというわけではないし、
おそらく彼女から指摘されることはなかったものの、
それなりに吃っていたと思うのです。
でも、彼女といる間は吃音の記憶が無い。
このような心理状態がとても大切であることを、僕は>>この本<<によって、
後々知ることになります。