たぶん、ひと口に吃音症といっても具体的な症状は人それぞれだからだと思います。
僕の場合は、独り言で吃ることはまったくありませんでしたが、
独り言でも、吃る人もいるそうです。
独りでいる時ですらどもる人にとっては、自宅で独りで発音・発声練習をすることで、
吃音が改善されていく場合もあるかもしれませんが、
僕のように、周囲との関係で吃音が酷くなるタイプなら、
いくら自室で独りで訓練しても意味がないようです。

当初はそのことが分からなくて、
自分の部屋で独り、本を朗読してICレコーダーに録音するなどして、
音読トレーニングなどをしたこともありましたが・・・
あまり効果的でない事に気づいてからは、ICレコーダーを携帯して外出し、
他者と接するときに録音スイッチをONするようにしました。
もちろん、こんなことは会話の相手には言えないのですが・・・
このようにすることで、自分自身のスピーチがどんな感じなのか、
いつでも確認できるようにしたわけです。
なぜ、自分の喋りがどのような状態なのかその都度確認したほうが良いかというと、
どんな環境のもとで吃音が酷くなるのかを理解するためです。
喋る相手や、周辺の環境、時と場合によって、吃音の症状は変わります。
僕の場合は、部屋で独りでいる時は吃ることなく過ごせる環境ですが、
同じように吃ることなく過ごせる環境が増えていけば、
吃音改善につながっていくことになります。
そこで、いろいろな場所にICレコーダーを持って行って、
まずは、そのときどき様々な環境の中で、自分の喋りがどんな状態なのか?を、
理解することから始めようと思ったわけです。
で、僕が独りでいる時とほぼ同じように喋れるようになった環境というのが・・・
「彼女」といる時間だったわけです。
追 記
なお、吃音者のための発音トレーニングを指導してくれる機関もあります。
僕も一時期、吃音矯正所に通ったことがあり、
定期的にグループでの発音練習会に参加したりしていました。
毎週一回の発音練習に12回程度参加してみて初めて分かったこと。
それは、吃音は発声トレーニングで治るものではない、ということです。
吃音者というのは・・・(少なくとも僕は)、
さまざまな環境の中で、自分自身を良く見せたいという意識を高くもっています。
それが、発音練習のときに邪魔な意識として働いてしまうようです。
また、>>この教材<<のように、発音練習そのものを否定しているものもあります。
僕の立場は、吃音の発音練習に対して、否定も肯定もしません。
>>こちらの記事<<にも書いた通り、発音練習の効果は人それぞれ異なると思うからです。