僕は走ることが好きで高校も陸上部に入ったのですが、
吃音をからかわれた事ですぐに退部、以降は帰宅部として過ごしていました。
僕が通っていた高校は6~7割くらいが大学や専門学校に進学する、
中堅の進学校だったのですが、帰宅部で時間が有り余っているからといって、
勉学に身が入るような感じにはなりませんでした。
むしろ、何をやってもうまくいない負け癖みたいな感覚に陥ってしまい、
中学生の時より引っ込み思案になっていき、
勉強も学年で下から数えたほうが早いようなダメな生徒になりました。
僕には兄貴がいるのですが、彼も同じ高校の一年先輩でした。
そんな彼が、わが校としては珍しく国立大学の工学部に合格したので、
両親はたいへん喜び、僕にも頑張れば何となると励ましてくれました。
でも、僕はもともと良い大学に進学したいわけでもないし、
他にやりたい事があるわけでもないので、
出来のいい兄貴や、両親の過度な期待がプレッシャーになっていました。
高校3年の夏休みに、「この成績では大学進学はあきらめたほうが良い」
「専門学校へ行って手に職をつけてはどうか」という担任の先生の勧めにもうわの空で、
三者面談の後は、母親から酷く叱られました。
卒業後、僕は地元の精密機械工場で腕時計を作るラインでバイトをすることにしました。
父親は、ちゃんと正社員で雇ってくれるような会社に入るようにと言っていたのですが、
やりたくもない仕事に正規社員として入社することに何の意味も感じなかった私は、
いつでも気軽に辞めらてるバイトの道を選んだのです。
吃音の状態も・・・、この頃は最悪だったと記憶しています。
こうして僕のフリーター生活が始まりました。