高校を卒業してからは、僕の長い長いフリーター生活が始まりました。
「フリーター」というと、コンビニのレジ打ちや会社の事務作業などを
思い浮かべる人が多いと思いますが、僕はそうではありません。
時計工場や内装工事の現場、足場組みや宅配便の仕分け・・・などなど、
この10年間で、ガテン系の肉体労働の現場を10ケ所以上も転々としてきました。
なぜ、定職に就かずフリーターとして、現場の仕事ばかり選択してきたのか?
まず、正規社員として一度も入社しなかったのは、
吃音のせいで面接に自信がもてなかったことと、
固定的な人付き合いが嫌でたまらなかったからです。
不景気とはいえ、現場の仕事で急募をかけているところはどこも人手が少なく、
たいした面接もせずに、いや、場合によっては全く面接らしくものすらなく、
すぐに日給の仕事にありつけるわけです。
僕が人と絡むのが苦手になってしまったのは、ずっと吃音のせいだと思ってきました。
いや、人間関係を作るのが苦手だから、吃音がさらに酷くなっていったのかもしれません。
いずれにせよ、言われたことをそのまんま作業に没頭していれば、
お金にありつける現場の仕事は僕にとっては有り難かった。
そうこうしているうちに、10年近く過ごしてしまったわけです。
この間、僕にも彼女らしき存在ができました。
人間関係のわずらわしさから逃げてばかりいた僕にとってそれは、奇跡的なことだったのかもしれません。
彼女とのなれそめはいずれ頭の中を整理して書くことにしますが・・・
この彼女のアドバイスがなかったら、「吃音治療に挑戦してみよう!」
などとは、僕は一生思う事はなかったかもしれません。