辺りがほんのり明るくなった午前4時、
また、寒さで目が覚める。
雁坂峠から高度約1000mまでは降りてきているはずだが、
まだまだ寒い。

4時半になると、もう辺りは完全に明るくなっている。

テントの窓を開けると驚いたことに、
正面に、本当に真正面に
富士山が見えた。
$ぽちをの終わりなき旅-富士山1

いい場所に東屋を建てたものだと感心した。

朝食を終え6時前に東屋を出発。
ゴールはもう目前だ。
時折見える富士山の方へ向かって歩いて行く。
$ぽちをの終わりなき旅-富士山2

しかし、富士山に近づくに従って
その雄姿は次第に小さくなっていく。
標高が徐々に下がっているので、
手前の山脈に隠れていくためだろう。

思えば、その手前の山脈は確実に超えて行き、
富士山の麓を歩いて行ってたが、
あの時は、雨、そして雪が降っていたため
富士山なんて全く見えなかったっけ。
そんな中、重い荷物を必死の思いで引っ張っていたっけと、
色々なことが思い出された。




そして、8時前に、目的地である山梨市駅に到着した。
$ぽちをの終わりなき旅-山梨市駅

こころなしか、子供の銅像が歓迎してくれているようにも見える。

出直し旅の、全てはここからは始まったんだっけ。

鹿児島までの歩き旅の、これが本当の最終ゴールだ。
ゴールの感動を2度味わえたようで、お得か。。。





長かったようで、あっという間の旅が終わった。

全てが終わった。


山梨市駅から特急に乗り、バスに乗り換え、実家まで歩く。

家に着くまでが遠足なのは、お約束。


バスを降りた後、ちょっとした最後の坂を上りながら、
今までの色々なことが
走馬灯のようによみがえってきた。

山を超え、海沿いを歩き、渓谷を見下ろしながら、
文字通り、歩んできた一つの旅が終わりを告げた。

無事、到着。



「ただいま。」


そして、
すべての役目を果たしたかのように、
この歩き旅の間ずっと履き続けてきた、
ずっと私の体を支えてきてくれたトレッキングシューズの
ワイヤー製の靴紐が切れた。。。



今まで、本当に、どうもありがとう。



歩き旅 埼玉~鹿児島、完。




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