年の瀬まで仕事したくないっす
プルルポッスンカ テレビ放送 制作部 部長 じぇいみす田
「今年はもう放送終了でいっかなぁ。そうだ。年末はどの局も特番に向けた再放送やってるしPTVでも見習おうかな。よし。明日から休むぞ~。ゴルフに行くんだ。やったことないけどね。やったことないけどね。あれ?カメラの赤い光が消えてない。まずいなぁ。これ流れちゃってるじゃ...」
「だ~れだ。」
こうしてみす田は息を引き取ったのだった。そうそれは突然の事だった。そうまるで西の地に眠るあの...あれのように。そうまるであれのように。
「おい。一人で何喋ってんだ?」
「あれ?アナウンサー君どうしたの?ここはどこ?記憶がないんだ。なぜだろう。最近疲れてるからかな?どうしても体が休みを欲してしまう。そうだ。休みをとらないとだめだ。ちょうど今は年の瀬じゃないか。ここで休んで心機一転来年からまた良い番組を作ろうじゃないか。そうだ。そうしよう。僕達には今...休みが必要なんじゃないかな。君も...休んでいいんだ。そう...君も...」
「おい。今日の放送分はどうした?」
「作ってないです。ごめんなさい。」
「お前休みたいとか言ってたな。」
「それに関しては全面的に思ってます。」
「やるよ。休み。」
「え?本当に?」
「その代わりと言っては何だが二度と戻ってくるなよ。良いプロデューサーとディレクター引っ張ってくるから。」
「え?駄目だよ。この不景気に職を失う事の怖さを僕は知っている。」
「どうする?休むか?」
「いや。休みたいけど職を失うのは厳しいな。」
「どうする?休むか?」
「休まないで頑張ろうと思うよ。」
「どうする?休むか?」
「いや。休まないよ。」
「頼み方ってものがあるんじゃないか?」
「ごめんなさい。続けさせて下さい。」
「なにやってるんだ?土下座だろ?」
「また土下座かい?僕もう何回カメラの前で土下座したか。」
「やらないのか?俺が変わりに辞表を出しといてやろう。」
「ごめんなさい。」
「じゃあ早くやれ。」
「休みたいとか...なんかすいませんでした。」
「あ、今写メ撮ってなかったんでもう一度お願いします。」
「なんかすいませんでした。」
「ちょっとやめて下さいよ面白すぎてブレちゃうじゃないですか。もう一度お願いします。」
「なんかすいませんでした。」
「あれ?何回見ても面白いな。部長もう一度お願いします。」
「なんかすいませんでした」
「やぁ本当に面白いな。リクエストでもう一回だけ...