夜も更けて こだわりのサンタクロース | 地層デジタル777ch プルルポッスンカ テレビ放送

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最近巷では煙突の減少が叫ばれている。
今時煙突なんて工場か銭湯ぐらいしかないのだ。
しかし私はこだわりのサンタクロースである。
煙突のない民家などには地殻変動が起きようと入らないのだ。
それが本物のサンタのプライドという物だ。
そこで私はリサーチを重ね、ある一軒の民家に煙突を見つけた。
今年はその一軒に全てを捧げる覚悟だ。
そう心に決めた1週間後の事である。

この家だな。
子供は二人。
チーズ君とメロンパンちゃんか。
煙突も...やはりあるな。
最近サンタには嬉しいある傾向がある。
それは煙突が現在では使われていない場合が多いという事だ。
民家で煙突など使う機会がないのだ。
ほとんど。
いや、100%と言っても過言ではないだろう。
それゆえ民家に侵入する時にこれといった苦労がなくなった。
以前は一軒侵入するだけでもすすにまみれて仕方がなかった。
しかし今は埃と蜘蛛の巣が少し張っている程度だ。
気軽に侵入出来るようになった。
これはサンタにとって嬉しい誤算である。
それでは入ってみよう。
これは。
いや、そんなはずはない。
しかしいくらなんでも。
いや、そんなはずはない。
降りてみればわかる事だ。
何も考えずこのすすだらけと思われる煙突を抜けよう。
住居の内部に到着だ。
今時煙突を使っている民家など存在するのか?
思った通り一張羅がすすだらけである。
ふざけやがって...
失礼した。
サンタには相応しくない言葉だったかもしれない。
とにかく仕事に移ろう。
チーズ君とメロンパンちゃんのいる場所は大体の検討がついている。
おそらくは玄関だろう。
そう。
この扉の奥に玄関が、そしてチーズ君とメロンパンちゃんが寝ているはずである。
ふぅ。
行くぞ。
ガチャ
ビンゴ。
やはりこの書斎だったか。
読み通りだ。
2人ともグッスリ眠っているようだ。
ここまでくればもう大丈夫だ。
プレゼントの時間に移ろう。
チーズ君にはこのほねっこを3本プレゼントしよう。
メロンパンちゃんにはこの旧型オーブントースターをプレゼントしよう。
仕事が完了した。
この時がサンタにとって至福の瞬間である。
今年も誰にも見られず完璧な仕事をしたと思ったその時だった。
アンアンアン
なに?起きておったかこの犬っころめが!
どうする?
どうする?
ガチャ
こいつは...ウァンパンマン。
リサーチの時にひっかかった危険人物だ。
黒くて汚い生命体を見つけると所構わず殴り付けるクセがあるらしい。
まずい。
この寝呆け眼のウァンパンマンはすすだらけの私に殴りかかってくるのではないだろうか?
一歩一歩フラフラと近づいてくる。
右手を振り上げた。
まずい。
まずい。
ア~ンパ~ンチ
バコッ
バイバイキ~ン

みす田「ていう感じのなんだけどどうかな?」
アナウンサー「ボツ」