今朝新聞で、五木ひろしさんのコンサート募集広告が目に入った。タイトルは「五木ひろしスーパーライブ」とされ、副題に「五木の継承」とあった。つまり往年の先輩歌手の歌を引き継ぐと言う企画の様だ。藤山一郎・美空ひばり・三橋美智也・石原裕次郎・その他霧島昇・岡晴夫・田畑義男と言った面々の歌を、それぞれ5日間にわたり歌唱すると言う企画だ。初日は藤山一郎さんを取り上げるとか。以下の文章は単なる小生の私見に過ぎないので予めご承知を。

 

小生も先日明治座で行われた、「彼」のデビュー60周年を記念した公演に足を運んだ。2部構成で、1部が1時間かけ、全60曲をメドレーで歌うと言う企画だ。2部は彼自身の楽曲をジックリと唄いあげると言うもの、これには大変満足した。しかし1部のメドレーには正直ガッカリ。早く終わらないかと思った程だ。どの曲もほんの障り部分だけを唄うと言うもの、ただただ消化しているだけに見えた。曲目は様々な分野に亘っているが、正直閉口した。こんな歌を聞きに来たので無かっただけに、残念に思えた。

 

彼はテレビ番組での中でも1000曲以上の歌が唄えると豪語している。それはそれで結構な話だが、小生からすれば単なる自己満足に過ぎない。ファンが同じ気持ちかどうかは別だ。聴きたいのは彼のヒット曲であり、歌番組で聞く事の出来ない、3番の歌詞までじっくりと聞かせて欲しいのだ。お金を払わなては聴けないものを体験したいだ。彼はその事をどう理解しているのだろう?

 

毎日毎日、同じ歌を歌う歌手の気持ちが判らない訳ではない。いつぞやある歌手が話した言葉をよく覚えている。どのテレビ局に行っても、常に同じ曲ばかり歌わせられるので、いい加減嫌になり、以後その曲を封印したと言う。自分にはもっと聞いて欲しい曲があり、歌いたい曲もあるのだから・・というのだ。それ以来テレビ出演はしなくなったと。確かに嫌になるだろうね。

 

番組の中で、他人様の曲を1~2曲唄うのは許せるだろうが、お金を取ってまで人様の曲だけを聴かせるは如何なものかね? 今回のコンサート構成は判らないが、少しは持ち歌を聴かせるべきだろうね。持ち歌が十分あるだけに、その点残念に思う。持ち歌もたいして無いのに、コンサートだけは直ぐやる、いわゆるアイドル歌手なら判るがね。

 

少々辛口すぎたかな。ファンの方々には申し訳ないと思うが、小生が感じた事を書かせて頂いた。気を悪くしたら御許しを。