music art 作品「the story of kirin」解説その6
トラック2「Forest」
https://soundcloud.com/masterhonda/forest
その名の通り森である。
キリンは森という、此処と彼処をつなぐ通り道を歩く。現実と非現実。
物理空間と情報空間。
過去と未来。
森はその対比的な存在をつなぐ、あいだ、的な場所である。
たとえば、トトロの森で妹のメイがトトロに出会うまでの迷い道。
すでに私たちはこの通り道において、自分という存在が揺らいでいることに気づく。
制作技術的には、いくつものシンセサイザーの音を重ねて、
森の持つ深さや厚み、空間性を表現している。
また、作品の中でも特に印象深い、特有の「ノイズ音」、「何かが転がるような錆びついた音」も、
現実と非現実の曖昧さ、さらには過去と現在の時間性を表現することに一役買っている。
曲中、途切れず長く持続する音色(シンセ)は、アンビエント音楽の代表的な音色である。
アンビエントの技法的には、ドローンと呼ばれる音色やPadと呼ばれたりするものが使われることが多い。
そして、キリンは薄暗く妖しげな森をひとり抜けてゆく。
この曲は動画も用意してある。
動画については、一部曲のみ製作をした。
付け加えておく。
本作品のライブの際は、この曲をバックに、文章の朗読を作者自身が行っている。
(他曲時も複数文章を朗読した)
(つづく)
なお、当該作品は現在、sound cloudにて無料で試聴可能としてある。
Master Honda "the story of Kirin"(kirin ga hoshi o miageta yoru)
https://soundcloud.com/masterhonda/sets/master-honda-the-story-of
Story of "Kirin"
