ライブ配信「地域教育カフェ」。
すでに10本以上を配信して、おかげさまで再生も2,000を超えたところだ。
反響も大きくみなさんの関心の高さが伺える。
有り難いことだ。
さて、この配信の中でアートのプロジェクトを始めたところ。
これは、チームの先生方で、生み出す、ことをやっていこうという試みだ。
僕も一人のアーティストとして「音」で参加する。
翻って、これまで、音楽をアートと捉えて、
Master Honda名義で、2本の音楽アート作品を制作してきた。
この機会に紹介をしてみたい。
一つ目の作品は、「the story of Kirin」である。
その名の通り、キリンの物語だ。
テーマは「現実の揺らぎ」。
リアルが揺らいだ時、おそらく僕らは「自分の存在」とは一体何なのか?という問いを持つはずだ。
確かにあるような、しかし、実体は無いような、そんな「不確かさ」を感じたことはないだろうか。
その問いかけをテーマに生み出した作品がこの「the story of Kirin」である。
物語は、キリンが自分とは何なのか?私は一体誰なのか?という問いを持つところから始まる。
その物語は、現実のワークスペース(ここではパソコンの置いてあるファンの音が響く小さな部屋)から、
浮世(フローの現実、不確かな現実、および時を飛び越えた情報空間)に飛び出し、
さまざまな経験とそこにある感情に触れながら、
キリンが答えを求めて旅をする物語である。
制作にあたっては、まず、コンセプト(テーマ)を言語化することから始めた。
以下に、コンセプトとなる文章を載せる。
story 「キリン」
冷たく深くひっそり輝き
それはまるで悲しみそのもののような
ひとつぶの星を見た
繋がれて浮かぶ小舟が
まるくひかる月を見上げながら
ひとり波に揺られている
長い長い年月を経て 作られて来た美しい夜の響き
その音色に奏でられて キリンは静かな湖に導かれる
静かな水面に映る自分の顔を覗き込む
”わたしはいったいだれだろう”
キリンはそう思った
”わたしはだれだろう”
その問いかけは眠りにつきかけた魚たちをも目覚めさせる
夢の世界にいるような 疑いようのない幻想の中で
薄い氷のごとく消えていく現実を知った
まだ月は輝いている
その二寸ばかり近くで
悲しみに似た星がぽつり佇んでいる
小舟はひとりキリンを見つめながら
私の問いに耳を傾けている
皆が皆 一様に聞いていないふりをしながら
問いかけに自分なりの答えを見つけようとした
わたしはいったいだれだろう
水面にうつるわたしはいったいだれなのだろう
今までしっかりと立っていたキリンの足は
その存在と力の方向性を見失う
魚たちはざわめきあたりをぐるぐるとまわりはじめる
湖は知っている
キリンはまだ何も知らない
(終わり)
そして
作品紹介は次へつづく。
なお、当該作品は、現在「Sound cloud」にて無料で視聴可能としてある。
https://soundcloud.com/masterhonda/sets/master-honda-the-story-of
