(facebook記事より)

 

学力低下は、何年も前から、そして何年もかけて述べてきて予想してきたとおり。

目の当てられない状況になっています。


現在の中1定期テストは、1−2学期のここまでで、軒並み50点から60点程度。ひどいものは50点を下回るものも。


あらゆることに、あらゆる立場のそれぞれに、原因と責任があります。
もちろん、時代の流れとともに、不可避な要因も多数あります。

それでもなお、思考できない大人を育成していくことだけは、

避けなければなければならないでしょう。

 

大きく3つの立場、
「学校教育」
「(大きな捉え方での)社会環境、時代の流れ」
「家庭」

それぞれが、考えなければならない問題です。

 

問題は、テストの点数が取れない、暗記できない、学習内容を理解できない、

にとどまりません。


「覚えられない、思考できない、考える力がない」

 

多くの小・中学生を中心に見ている立場として、非常に危機的状況が訪れている、

その最中であると申し上げざるを得ません。


社会に出た若者が、適応できず、うまく働けない。
すぐにやめてしまう。叱られると逃げ出す。
当然のことが起こっていますが、
これからさらにこれらが加速します。
現20代の子たちもたくさん教えてきましたが、
今の小・中学生たちはその比ではありません。

 

この対策には、
民間とコミュニティ、そこにある「地域教育」が鍵を握ります。


賢くさせるためだけに、いわゆるアカデミックな勉学だけをしても、

まったく意味がありません。

それらは、それらに取り組むだけでは、力があがらないのです。

数学をあげたいなら、数学だけやってもだめ、

英語をあげたいなら英語だけやってもだめ、ということです。

それが通用した時代は終わりました。


よく、学習以前、授業以前、という言葉を耳にしますが、まさに言い得て妙。

認知の力と同じように、非認知の力の重要性はますます高まるでしょう。

 

 

ひとつの、ヒントは、「こどもたちを地域活動に積極的に参加させること」です。


学校をオープンにするという発想もありますが、

これは教育機関とそこにいる人々が生来持つ性質上、進めるのは難しい。

また、実社会ではない分、リアリティがない。


だから、こどもたちを学校から地域に出し、地域で育てるのです。

そう、リアルな社会の中で、です。

 

市立スポーツ中学校のような状況は、未来の地域・地方にとって、

好ましい状況ではないことも付け加えておきましょう。

このままでは、産業が倒れますよ。
本気でやりたい運動は、地域のクラブチームでやればよいのです。

わざわざプロっぽい人を、いれたくもない校内に招く必要はなく、プロの指導員のいるクラブチームに所属させればいいのです。

少なくとも学校がやることは、プロのスポーツ選手を養成することではありません。


学ぶこと、知識を重んじること、勉学。
大事なものを本当に大事にしたいのなら、

今、こどもたちを地域に出すべきなのです。

 

また、あわせて、そうすることで、

子どもたちは、大人になり都会に出てしまうことではなく、

(一時的には出たとしても、いずれは)地域に住み、

地域で活躍することの意味を見出すことにも一役買うのです。


NPOをたちあげてようやく1年が経ちました。
公によらない自主採算部門を持つNPOとしては全国でも稀な存在です。
そしてこれは、今後の鍵となる「地域教育」のために立ち上げたと言っても過言ではありません。


消滅する地方自治体。
貧困化する日本。

 

危機感を持たない自治体は、茹でガエルです。

 

誰が舵を切るのか。

 

皆で考える問題です。

 

(facebookより)