2つ前の記事を書いた後に思い出したことがあります。

 

父は、私が幼稚園教諭になりたいと言った時、こんなことを言いました。

 

「そんな資格取ったって働き口なんか絶対にないぞ。」

「幼稚園教諭はコネがなきゃ就職できない世界なんだ。」

「仕事がなかったらどうやって生きていくんだ!?」

「それで困ったって、誰も助けてくれないぞ!」

 

上記は前の記事に書いたのですけれど、それ以外にも、私はなかなか衝撃的なことを言われ、父から威圧されていたんです。それは…

 

 

「好きなことなんか、仕事にするもんじゃない。」

 

 

です。

 

子供と関わりたいから幼稚園教諭になりたいと言った私に、父はそう言ったんです。

 

「お前は世の中を知らないから好きなことを仕事にしようとしているんだろう。愚かだな。」父の威圧的な態度を見て、私はそう言われているように感じました。

 

そして私は父の言う通り、自分を愚かだと思ってしまいました。

 

 

 

 

だけど…

 

違う。今はそんなの、絶対に違うと思います。

 

2つ前の記事にも書きましたけれど、父は私の将来の話なのに、ずっと自分の過去の話をしているんです。自分のための自分語りをしています。

 

 

 

父が昔働いていた営業職というのは、父の好きなものと関係のある仕事でした。父は好きなものを仕事にして、挫折したんです。

(父の職歴はこちら。好きなものに関する営業職に挫折し、全く関係のない事務職に転職しています。)

 

父はその営業職で挫折した経験から「好きなものなんて仕事にするもんじゃない。」と言っているつもりなんです。

 だけど私からしてみると「そうじゃない」と思うんです。

 

 

 

どういう事かと言うと…

 

 

 

例えば、父の好きなことが【ヘヴィメタルを歌うこと】だったとします。そしたら、父は【J–POP歌手のマネージャー】をしていたんです。

 

 

父は、好きなことを仕事にしていたつもりだったでしょう。

だけど【歌】という大枠が同じだっただけで、ヘヴィメタルとJ–POPは全然違うし、歌うこととマネージングすることも全くの別物です。

 

そんなこと、考えなくてもわかるはずです。

バカでもわかると思います!

だけど父にはわからなかった…。

 

 

 

父が好きだったのはヘヴィメタルで、J–POPじゃなかった。

父が好きだったのは歌うことで、マネージングではなかった。(例え話です。)

 

父は好きなことを仕事にしたことなんて、本当は一度もなかったんです。

 

それなのに父は「好きなことなんか仕事にするもんじゃない」なんて偉そうに凄んで、私を威圧してきたんです。

 

 

 

 

愚かなのは私じゃなく、父の方です。

 

 

 

 

父は「好きなことを仕事にする」という言葉の意味すらわかっていないんです。

 

ペラペラに薄くて、この上なく浅い人だと思いました。

 

 

昔からずっと私の心を踏みにじり続けてきたのは、こんなにも浅はかで、知性のかけらもない人だったんですね。

 

この記事を書いていて、そんな事を認識しました。

 

 

 

 

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※私が父への暴言を書く理由はこちら

(この記事に書いているのは母親のことですが、母親に対するのと同じように父親に対しても「異常だ!」とやる必要があるんです。)