以前のこちらの記事で「私は高校生の頃に幼稚園教諭になりたかった。だけど父に繰り返し脅されて却下された。」と書きました。
今回はそのことについて書きます。
私が高校生の頃、従姉妹が子供を産みました。私は初めて見る赤ちゃんに夢中になって「子供ってこんなに可愛いんだ!」と衝撃を受けたんです。
それをきっかけに、幼稚園教諭になりたいと思いました。
だけど幼稚園教諭になりたいと父に話すと、父はこう言いました。
「そんな資格取ったって働き口なんか絶対にないぞ。」
「幼稚園教諭はコネがなきゃ就職できない世界なんだ。」
「仕事がなかったらどうやって生きていくんだ!?」
「それで困ったって、誰も助けてくれないぞ!」
父は繰り返しそう言い、私は父の発言を、ついには突っぱねる事ができませんでした…。
今になってみれば、父の言っていることがおかしいことくらい私にもわかります。だけど当時は父のことが怖かったし、父は世間を知っていると、私は思っていたんです。
本当に就職口がないのだろうかと疑問には思ったけれど、私には「ある」とは言い切れませんでした。
それに父から「就職口がなくて困ったって誰も助けてくれないぞ!」と言われたのは大きかったと思います。私はたった1人で路頭に迷う将来を描き、怖くなってしまったんです。
結局その時、私は幼稚園教諭にはなれないのだと思いました。
父は…、
自分の経験したことがこの世の全て、世の常だと思っているんです。
私にはそう思えてなりません。
父は若い頃に、営業職から全く別業界の事務職に転職しているんです。その転職先には、コネで入社したのだそうです。
私の母方の祖父が地域内で少し顔がきく人だったらしく、そのコネだったのだとか。
父はきっとコネがなければ転職が難しかったのでしょう。だから私に「コネがなければ…」と言ったのだと思います。
(母方の祖父は早くに亡くなったので、私はそのコネが使える状況ではありませんでした。使いたいかどうかは別として。)
父は自分が偶然経験したことが、世の中全てに当てはまると思っているんです。
それから、この時の話題は私の将来と仕事の話ですよね。
そして私の父は、あたかも将来の助言をしているように見えます。娘を心配して厳しいことを言っているようにも見えるかもしれません。
だけどよくよく注意してみると、実のところ父は、ずっと自分のことを喋っているだけなんです。自分が経験したことを、私に向かって愚痴っているだけなんです。
自分だけの世界にいて、自分の視点から、ずっと自分語りをしているだけです。
娘の将来の話なのに、自分の過去のことを考え、喋っているんです。
信じられません。
アスペルガーここに極まれり!って感じです。
真剣に将来を考える娘に、自分の言葉がどう響くかなんてお構いなしなんです。
そもそも他人の気持ちを慮る能力なんか父は持ち合わせていないので、そんなことは到底無理な話なのですけれどね。
でも!
だからと言って、娘である私が将来を潰されて良いという理由にはなりません。苦しめられ、傷つけられ続けても良いという理由には、絶対にならないはずです!
だいたい、父の仕事と私の幼稚園教諭とでは、職種も時代も違います。どちらにしても「【絶対に】働き口がない」だなんて、どう考えてもおかしいんですよ!
…ちなみに。
私の1つ下の従姉妹は、のちに幼稚園教諭としてその地域で就職しました。
コネは使っていません。
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※私が父への暴言を書く理由はこちら
(この記事に書いているのは母親のことですが、母親に対するのと同じように父親に対しても「異常だ!」とやる必要があるんです。)