以前にも書きましたが、私は数年前に不妊治療(顕微受精)をしていました。色々あった後に治療はやめたのですが、「治療をやめる」と父に報告した時のことを改めて書こうと思います。
父への報告は、父と夫と私の3人で外食をしている時にしました。(個室です。)
私
「子供ができなくて色々と検査したら男性不妊(説明することは夫も了承済)だったんだ。それでずっと不妊治療をしてたんだけど、どうも無理みたいで。子供は大好きだし育てたかったけど、諦めることにした。」
父
「でもなあ…。自分の子供っていうのは、産まれてくると本当に、本当にかわいいもんなんだぞ(しみじみ…)。だから絶対に産んだほうがいいぞ。」
…は?まじでムカつく!!
頭おかしいでしょ!!!
子供がかわいいなんて言われなくたってわかってる!産んだ方が良いなんて言われなくたって、私は産みたかったよ!
私はこの時父の言葉に何と返したのか、正確には覚えていません。だけどとにかく悔しくて悲しくて、侮辱されたように感じて、泣きながら怒ったことを覚えています。
だって父は、私の話を全く聞いていないじゃないですか!私は「子供が欲しかったけれど無理だったから、諦める。」と言ったんです。無理だから諦めるという人に対して「自分の子供はかわいいから絶対に産んだ方が良い」と言うなんて、頭がいかれてる以外に考えられない!
そもそも父の言う「本当にかわいい自分の子供」というのは、私じゃないですか…。その私に対して今どれだけ酷い言葉を投げつけたのか、父は全くわかっていないんですよ。
これはもう異常者!
だいたい、私は昔から子供が大好きだったんです。
高校生の頃に従姉妹が赤ちゃんを産んだのですが、私はその赤ちゃんが可愛くて仕方がなくて、時間を見つけては会いに行っていました。
当時の友人や彼氏には「またその子の話?」と苦笑いされるくらいその赤ちゃんのことばかり考えていたし、今でも高校時代の友人に会うと「〇〇ちゃん元気?」と当時の赤ちゃんの成長を聞かれます。(今はもう元気に20歳です)
それほど私はその赤ちゃんに夢中になっていて、幼稚園教諭になろうと思ったこともありました。(これに関してはまた後日書きますが、幼稚園教諭という道は父親から繰り返し脅されて却下されました。)
幼稚園教諭にはなれないのだと思ってからは、「それなら小児科の看護師になろう。」と思いました。
小児科の看護師が幼稚園教諭の代替案であることは、私は父にもはっきりと言いました。当時「幼稚園教諭になれなくても私は子供と関わりたい。だから小児科の看護師になる。」と言ったんです。
どう考えたって、誰にだってわかるはずなんですよ…。私が子供好きなことは、高校時代に私の近くにいた人たちなら誰だって知っているんです。
そういう私が「自分の子供を諦める。」と言ったんです。
その決断に辿り着くまでにどれほど葛藤をしたか、
どれほど心が揺れたか、
どんな思いで覚悟を決めたのか。
そしてわざわざ「子供を諦める」と言葉にして報告することが、どれだけ苦痛を伴うことなのか。
父はそんなことなど微塵も想像せずに、私に向かって「絶対に産んだ方が良いぞ。」なんてしみじみと言ってのけたのです!
言ってしまってからハッとして「ごめん」と思うのならまだしも、私の父はその言葉が私を傷つける酷い失言だとは、全く思ってもいないんです。
本当に救いようのないバカだと思います。
相手の気持ちを想像したり慮ったりすることができない。
真っ当な人間みたいに振る舞って上手に擬態はしているけれど、人間らしい深い感情なんて全く持ち合わせていないんです。
こんな人が私と同じ【人間】として括られているなんて信じられません。
人として大切なものが完全に欠落している。
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※私が父への暴言を書く理由はこちら
(この記事に書いているのは母親のことですが、母親に対するのと同じように父親に対しても「異常だ!」とやる必要があるんです。)