【あらすじ】

オーウィンが消えて二日目、ヌックスは『Joogle』で、『オーウィン・アスペリア』を検索してみました。すると、二日前にオーウィンがウォールニスを離れたという記事が出てきました。一言もなく3人のオーウィンが全員いなくなったことに胸の痛みを感じるヌックス。

オーウィンの部屋へと走ります。部屋に着くと、話しかけてくるロボットに八つ当たりしてしまいます。オーウィンとは果てしない身分の違いがあるから、弄ばれていると思っても気づかないふりをしていたのです。そして、自分の元を去ったオーウィンはもう戻って来ないのだとヌックスは号泣するのでした。誰か一人でも教えてくれたらよかったのに、と。

一年後、ヌックスは火星工学大学を卒業します。これまで避けていたオーウィンの部屋へと向かいます。部屋に入ると、ヌックスが壊したロボットが自動修復しており、話しかけてきます。それを見て、もしかしてオーウィンが見ているのかもしれないと考えたヌックスは空中に向かって話しかけます。今日で卒業だということ、オーウィンのおかげで良い成績だったこと、就職したこと…。安否を尋ねたあと、泣きながら、無事でいるなら不公平だと言います。ヌックスは、今になって自分がオーウィンを想っていることに気づいたのです。だから、こんなに悲惨な気分になったのだと。

顔を上げると、笑顔で「もう行きます さようなら」と告げました。


【感想】

ヌックスって、もともと地球じゃ凄く優秀でこの学校に入ったんですよね。お金を作らないといけなくて、時間を削られていたけれど学習そのものが好きなんだなぁ。

オーウィンの記事を見たヌックスがオーウィンの部屋に着くまで、文章がなくても絵だけで全部伝わってきます。驚きと否定、怒り。遊び相手→愛玩動物→ゴミって、オーウィンにとっての自分の表現が加速度的に酷くなっていくのがいたたまれません。初めてだったから、って言ってますが、そんなに予防線を張るくらいオーウィンとの関係に臆病だったんですね。でも、オーウィンがいなくなった事実にヌックス自身が認識する前に感情が爆発したんでしょうね

オーウィンがヌックスに何も告げずに去った理由は、まだ明かされていません。直前のオーウィンからの質問を思い出すと、決まっていたことだけど敢えて詳しく話さなかったのかな、という気がします。

発熱するシーン、あるあるぐすん気持ちがボロボロの時に身体も壊すやつ。弱り目に祟り目。オーウィンの服にすりすりする様子も、それに包まれてぐすぐす泣く様子も本当に弱々しくて、胸が苦しくなります。いじらしすぎるえーん

それから卒業までの一年間、オーウィンの部屋に近づけなかったんだろうなぁ。学内の様子をオーウィンが把握している様子が前にあったから、ヌックスはオーウィンに向けて話したんですね。あれだけ泣いても、時間が経っても、やっぱり泣いてしまうヌックスぐすんオーウィンにお世話になったことは、それはそれとして感謝しているから、こういう報告だったんだろうなぁ。きっと伝わってると思います。笑顔のオーウィンも、笑顔のヌックスも、笑顔なのに見ると泣けてきます。

これでシーズン1終了って、最高の焦らされラブラブ