思考の型シリーズその2です。
今回は前半後半に分けて、アイデアの出し方と、実際にものつくるときの手順について解説します。
・アイデアは種
なぜここでアイデアを出し方を解説するかというと、物を作る作業というのは、小さな物でも意外と手間と時間とお金がかかるもので、アイデアを出す段階で作り込みを疎かにすると、せっかくかけたリソースが無駄になってしまうおそれがあるからです。
アイデアは理論上の製作で、第一の創造と言われます。
ものつくりはそこからすでに始まっていて、種を巻いて、芽吹かせるまでの段階です。
これは、ものづくりの型ではありますが、もっと広く捉えれば、ものづくり以外でも様々な応用が可能なので、皆様の人生に役立てば幸いです。
1.アイデアの出し方
これも4ステップです。
①得たい結果を定義する
②機能を満たすパターンを出し尽くす
③出てきたアイデアを厳選し、コンセプトにする
④製作の戦略を立てる
① 得たい結果を定義する
まず、単にアイデアを出すと言っても、何を目的としたものをつくるかを明確にする必要があり、それにより、スタートとゴールの位置が変わってきます。
自分のものを作るのであれば、これを作ることで、自分の何を満たしてくれるのか。
どんな理想を実現できるのか。
人のために作るのであれば、使い手のことをしっかり理解しているのか、不特定多数に向けてであれば、ターゲットは定まっているのか。
以下の〇〇、△△、□□を埋め、主旨を明確にしておきます。
「〇〇で困ってる人の△△を、□□良くする」
(□□には数字が入ります)
「〇〇の様な人の、△△というニーズを満たす」
〇〇には、もちろん自分自身が入ることもあります。
自分が困ってることや、欲することは他人にも一定数あてはまるものです。
日頃から、そういった事を周囲にボヤいて反応を観察するなどアンテナを張っておくといいかもしれません。
②機能を満たすパターンを出し尽くす
アイデアで重要なのは数です。
自然界では植物や魚などが、おびただしい数の卵を放ち、そのほとんどが食べられるなどして、ほんの数%しか生き残ることはありませんが、確実に種を後世に残します。
アイデアを出すときは童心にかえるといいと言いますが、それは、そうすることで、より直感的な理想像が出やすいからです。
いつまでに何個以上アイデアを出すか決めて、
思いつくままにどんどん紙などに出していきます。
アイデアを出すための例は色々ありますが、
①の主旨をもとに、ゼロから全くないものもいいですが、既存のサービスで足りない物を補ったり、組み合わせたり、特性を尖らせたりするのも有効です。
③出てきたアイデアを厳選しコンセプトにする
童心に返ってアイデアを出し切ったら、大人に立ち戻って振るいにかけていきます。
ここでは、「この、馬鹿げたアイデアを実現するにはどうしたら良いか」という応援の姿勢と、
「ほんとにそれ、できるの?やる価値あるの?」
という、ちょっと否定的な姿勢が必要です。
又、出たアイデア同士を組み合わせたり、条件やターゲットの違う他のアイデアなども、紙に書いておけば比較検討しやすくなります。
④製作の戦略を立てる
最後に、厳選されたアイデアを形にするときの進め方が2パターンあり、そのプロダクトの性質や事情によって進め方を変えます。
1つは、
アイデアの第一候補のプロトタイプをスピーディーに形にして、(もしくは2〜3個のプロトタイプを作って比較しながら)使いながら改善をしていく方法。
ものをつくるときの流れって、ほとんどこれで、作るものの良し悪しの判断が自分に委ねられる比率が多いときや、製作に予算や時間が取れないときに特に使います。
プレゼンや講義の進行内容など、形のないものを作るときにも有効な手段です。
もう一つは、
複数案を撒くという方法ですが、
良し悪しの判断が他人(ターゲットや、審査員など)である場合に、まず試験的に実験し、結果が出る選択肢を育てていきます。
自然農業のパイオニア、故福岡正信氏が行った、色んな種類の野菜の種をばら撒いて、どれがその土地に適してるかみた方法と同じ考えです。
私もビジネスコンテストの一時審査(1051件中30件選ぶ最初の審査でした)で、アイデアを100個集め絞った10案を提出どれかを当てる方法を使い審査を通しましたし、
webコンテンツの内容を決めるときに、複数の違ったコンテンツを発信して、アクセスの良いものを育てるという手法もあるようです。
今回は、製作のスタートラインに立つ方法として、
①得たい結果を定義する
②機能を満たすパターンを出し尽くす
③出てきたアイデアを厳選しコンセプトにする
④製作の戦略を立てる
の4つについて解説しましたが、後半の次回は、実際に物作りの進め方について解説していきます。
よろしくお願いします。