こんにちは。
カウンセラー修行中のれいこです。
本日もお読み頂きありがとうございます



薬物依存症の啓発ポスター


「ダメ!絶対!」



小中学校の道徳の時間に、このような紙面が


配られ勉強の時間があったり、


専門家を招いて学校でも講演されたり、


警察や役所などでも見かけるポスターですね。




先日、成瀬暢也医師の講演会に参加しました。


「やめさせようとしない依存症支援」


ということを主に変わりつつある医療現場の


対応、先進国と日本の依存症当事者との


関わり方の違い等々とても学びになりました。



そして、成瀬医師は医師の立場から


「病院の中に回復はない。

回復は社会です。」


と仰っていたのがとても印象的でした。




今までの日本は薬物やタバコ、アルコール


などの啓発も「ダメ!絶対!」をモットーに


恐怖、害を強調するやり方でした。


また、


日本は他国に比べると処罰感情、


犯罪や精神疾患に対するスティグマ(偏見、


差別)感情が強くあることから、


日本人は捕まらないことが一番という考えを


持つ人が多く、その為、


法に触れないアルコール、合法ドラック


市販薬、処方薬が増えてきている。


それが元々ズレていて、


依存症、自傷行為、摂食障害など


生きづらさの病だということを周りの人は


理解しなければならないと成瀬先生は


仰っていました。


そして、その中でも特に依存症は他との


差別化をされていて違法薬物を使用した場合


懲らしめて、反省させる。確かに犯罪は犯罪


ですが、ここに「生きづらさの病なんだ」


という視点がなければ再犯防止には


繋がらない、うつ病やその他の病の方に、


「それは甘えだ!反省しろ!」とはならない


ですよね。


全て逆なのです。甘えられない、頼れない、


助けを求められない他者を信頼できない所に


いるだけなのです。




「怖い!」と思っていたら初めからやらない

「怖い!」と思う人はやめられる。

「怖くてもやめられない」ここにフォーカス

しなければ意味がないのです。



それ以上の怖いことがある、


生身の人を信じていないという所を


見なければ、根本の生きづらさからは


回復しないということだと思います。


ではなぜ生きづらさを持ったのか?




やはり、親が、特にお母さんが無意識下で


抱えている生きづらさが根底にあり、


それを映し出しているのが当事者なのだと


思うのです。


コチラ、お母さんの育て方やお母さんの


何がしのせいではないですよ!


これは自分も母から、母も母(祖母)から


脈々と受け継いでいる連鎖、


世代間連鎖とも呼ばれるモノですが、


この負の連鎖をここで止める最大のチャンス


なのです。




うちの場合で言いますと、私ですね。


私の無意識下に抱えていた生きづらさ。


むしろ、生きづらさなんて感じていなかった


なんなら自己肯定感高いと思って生きて


いました。


でもね、気付きました。


自己肯定感が高い人は無理をし過ぎたり、


頑張り過ぎたり、甘えられなかったり、


頼らなかったりしないのですよ。


私も人を信頼できなかったのです。


「世間は、世界は、無理しないと、

頑張らないと受け入れてもらえないよ、

甘えたり、頼ったりできない怖くて冷たい

世界なんだよ。」


と無意識下で子ども達へ伝えていた。


そらゃ子どもからしたら絶対的な存在の


お母さんが世間は怖い所と伝えていたら


子どもはもっと世間が怖くて信じられない


場所になりますよね。


だから、


お母さんはそんな自分の生き方や子育てを


責めるのではなくて、ただ、ただ、


「お母さんは楽しいぜぇ〜!最高だぜぇ〜!

ワイルドだろぉ〜!」アレ、最後違うか?


という所を自分に与えてあげる。


ただ、それだけでいいんだと思います。


子どももまた、そんなお母さんを見て葛藤


しながら巣立って行くんだと思います。


そして、


それを本当に望んでいるのは誰でもなく


自分だと思うのです。