企業の管理職からは新入社員含め若手社員のコミュニケーション力について不安の声を聞くことがしばしばあります。
退職代行がもてはやされる昨今、退職する意思表示さえできないのか、と私も唖然とするばかりです。
と、最近まで思っていたのです。
ところが、4月に新入社員研修の機会を得て、いざ当の新人に接したらコミュニケーション力が十分に備わっていることを実感しました。
人数で言えば20人程度でサンプル数は微々たるものですが「管理職から聞いていた話とは少し違うな」と感じています。
「そう言ってる管理職自身が若手から煙たい存在なんじゃないか?」そんな疑問が浮かんできました。
管理職に関しては3万人以上を観てきましたからサンプル数はかなりあります。
そしてその観察結果から、多くの管理職が過去の自分のスタイルを変えられずにいることを知っています。
特に管理職になるような人は、優秀な社員だったわけですから「上司に言われたら、いや言われなくても常に情報を上げるものだ」と考えていたりします。
「会議で発言しないのは意見を持っていなからだ」も同じです。
そうなると若手社員にコミュニケーション力を求めながらも、自分は(部下に対して)コミュニケーション力を発揮しなくて良いと考えてしまいます。
特に今の若者は(とあえて言ってしまいますが)すべてお膳立てされた世界(親や周りがやってくれる)で育ってきているので、お膳立てをすることには不慣れです。
それを嘆くのは自由ですが、嘆いていても誰も助けてはくれません。
嘆く暇があったら相手にコミュニケーション力を求めるよりも、こちらから話しやすい環境を作る(お膳立てをする)ことが必要なのではないかと思います。