廃線シリーズ・境浄水場専用線(近隣の武蔵野競技場線の補足も)。 | 極秘計画進行中!もっとオタクの味方となるために!「オボコノサトリ」

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謎の人物...もといオタクの味方であり自らもオタクである「仏滅」が、自分が面白いと思う鉄道模型とかQMAとかアニメとかボーカロイドとかをネタにして読者の皆様に楽しんでいただくブログ....でしたが、最近は本業の極秘計画進行中(内容は来るべきにここでお話いたします)。

今夜は、中央線三鷹駅周辺に存在する廃線跡を紹介します。
え?武蔵野競技場線を以前紹介したじゃないかって?はい、あれとは別口ですw。

武蔵野競技場線は、その名のとおり現在武蔵野市役所があるあたりにあった野球場「グリーンパーク球場」への足として建設された路線です....が、さらに歴史をさかのぼると、戦時中の中島飛行機の工場への引込み線でした。そこでは「ゼロ戦各種(注:ゼロ戦は三菱の設計にかかる飛行機ですが、中島飛行機製の「栄」エンジンが搭載されており、機体自体も多くが中島飛行機で生産されていました....総数では三菱<中島であるとした資料も拝見しています)」や「彩雲」といった、艦これでもおなじみの機体や陸軍の飛行機(一式戦「隼」など)が日夜出荷されていたとのことです。

そんな武蔵野競技場線の廃線跡からそう離れていないところに別の廃線跡と見受けられる遊歩道を見つけたのはかれこれ10年以上前のことです。が、そこが廃線跡であるという確たる証拠を見出せないまま時が過ぎてしまいました。
ところが最近になって問題の遊歩道がまぎれもない廃線跡であるという情報を入手しました。
何でも、境浄水場の専用線だったとのこと。
そしてその遊歩道は、名を「本村公園」といいます。先日全区間を踏破いたしましたので写真ともども紹介したいと思います。



中央線からの分岐点から少し入ったところにある公園入り口。ここに至るまでの線路敷がどうなっていたかは今はうやむやになってしまっています。実はこの少し先までは複線区間で、中島飛行機から立川方面にも出荷できるような「デルタ線」が形成されていたとの情報も入っています。この連絡線については、現在では建物が立っていて軌道敷をたどることはできないとのこと。残念。



車が木陰に見えますが、踏切だったと思われる箇所ですね。
信号を渡った道路の反対側には「ぎんやんま時計」があります。
また、写真には写っていはいませんが、この近くにあるトリケラトプス(?)の石像が子供たちに人気があるようです。



信号の先はこんな感じ。奥のうっそうとした茂みは玉川上水です。



玉川上水とぶつかった側の公園入り口。引込み線はここからさらに玉川上水を渡って浄水場構内へと入っていました。



玉川上水鉄橋の跡。引込み線は斜めにわたっていた模様。その先の門扉のあるあたり(写真では見づらいですが)から浄水場構内に入っていたようです。

この境浄水場専用線の用途ですが、その昔は西武多摩川線を使って多摩川から採取した砂利を運搬してきた貨車が砂利を積んだまま浄水場構内に乗り入れ、浄水場のろ過システムに用いられたとの情報が入っています。武蔵野競技場線とは異なり、旅客輸送は一切行われていなかったと考えられます。

以上、境浄水場専用線の廃線跡のお話でした。
なお、あのエリアには近隣に中島飛行機の関連工場が別口で存在し、同工場に西武池袋線から資材を搬入するのに用いられた専用線の廃線跡があるとの情報が入っています。そちらもいずれは踏破してみたいと思っています。