少し（うんと？）早めに出発して、イベント開始前にある場所をまず目指します。その場所とは.....。
ミク「佐野厄除け大師構内にある、郷土の偉人・田中正造翁のお墓ですね。」
俺「俺にとってはここは一度は行っておかねばならぬ場所と考えていた。」
ミク「もし田中正造翁が痛車集結イベントをご覧になったら、どんなことをおっしゃるのでしょうか？」
俺「案外正しくそのコンセプトを理解してくれるんじゃないか、って俺は思うな。」
リン「お参りを済ませたその後は、いよいよ会場入りだね。」
レン「今回はどんな車が来てたのかな。」
俺「よし、いつものように特に記憶に残った車を中心に、何台か紹介して行こう。まずはこの車から。」
ミク「けいおんの痛車ですね。ですがドアの開き方が何だかカウンタックみたいです。」
俺「実はこの車、改造車なんだ。やっぱりこのドアが一番目立つけど、他にもこだわりの改造ポイントが満載されていて、愛を感じたぞ。そしてこの車のオーナーの方は、東日本大震災で特に大変な目にあわれた岩手県からのご参加だったんだ。震災の折は本当にお疲れ様でした！」
リン「ずいぶん遠くからもお見えになってたんだね。」
ミク「Kanonの水瀬母子の痛車ですね。ピラミッド状に積まれたフィギュアの箱が圧巻です。」
俺「この車は今回が初見じゃなかったんだ。だがその中を見てびっくり！」
リン「そ、それもしかしてNゲージのレイアウト！？」
レン「類例は少ないけど、マスターの好みにどストライク！」
俺「だな。中ではクラナドのアニメ（春原がらみの笑えるシーン中心）が流れていて、久々に大笑いだったぞｗ。」
ミク「車載レイアウトのシーナリーの今後の充実に期待の1台ですね。」
俺「オーナーとコスプレの人が偶然出会った『とある』シリーズからの1台。」
ミク「これはいい出会いですね。」
リン「こういう一期一会は大事にしたいよね。」
レン「オーナーもコスプレの人たちも同士と出会えてうれしかったんじゃないかな。」
リン「＼ｱｯｶﾘｰﾝ／」
レン「メインヒロイン・赤座あかりの影が薄いことに定評のある『ゆるゆり』の痛車だね。」
俺「この写真からはわからないが、ボンネット上面に貼った絵では、あかりの存在が異常に小さくなってるんだ。だがそれでもあかりに確かな存在感があるところが作品理解度が高くて好印象だった1台だ。」
ミク「この車のオーナーの方は、けいおんの中野梓さんもお好きみたいですね。」
ミク「この私の痛車、何度か見ているような気がしますが....。」
俺「それもそのはず、この車こそPS3の『Project Diva』を搭載している痛車で、確かにあちこちでお目にかかっている車だ。今回俺が注目したのは「ナンバー隠し板」のデザイン処理に細かなこだわりを見たところだ。」
リン「確かにうまく絵がナンバーのところで途切れないように工夫されてるね。」
レン「これやるの、ものすごく丁寧で手間のかかる作業が要求されるんだけど、そこの処理は確かに感動ものだね。」
俺「細かなところだけど、ちょっと感動したので改めて紹介する次第だ。」
ミク「ちょっと、これ痛車じゃないじゃないですか！そして誰ですか、こんな悪戯したのは！」
リン「何か気味が悪いよね。」
レン「ゴルゴムの仕業か？」
俺「これ見たときは何事かと思ったぞｗ。それじゃ口直しにあれを出すか。」
ミク「現地に出店の『ジェラートの丘』さんの新作、そばジェラートですね。」
俺「最初に聞いたときには凄まじい違和感を感じたんだが、実際に食べた感じは「そば」というよりも「きなこ」に近くて思いのほか違和感なかったぞ。ごちそうさまでした！」
リン「そういえば、マスターが今回楽しみにしていたのは痛車やジェラートだけではなく、6月のイベントで見たTTB43°のステージもそうだったんでしょ？」
俺「いかにもたこにも。6月の時には評価に値しなかったんだが、今度は動きがうんとよくなっていたぞ。そして中に飛びぬけてうまい子が1人いるのが目に止まったな。」
ミク「その飛びぬけて上手い子が中心になって、あのあと厳しい練習を経てこのステージに至っているそうですね。」
リン「継続は力、を地で行く話だよね。」
レン「このTTB43°を仕掛けているのが上述の『ジェラートの丘』さんなんだよね。」
俺「ああ。俺には絶対にまねのできないすごいことだな。」
ミク「午後には公開練習（？）も行われまして、レベルアップ著しいところを見せてくれましたね。」
そして表彰式終了後、帰途に着くと、佐野駅で待っていたのは.....。
俺「湘南色115系。ほんの少し前まで当たり前のように上野駅に出入りしていたんだが、今ではすっかりレアもので、かろうじて両毛線・上越線などで走っている程度なんだな。」
ミク「広島エリアでも若干残っているようですが、あちらは末期色にされてしまうことが確定してますからねぇ......。」
リン「そういえば今回、全然違う傾向の出会いとかなかったの？犬とか犬とか.....。」
レン「コーギーじゃないか！」
俺「実は俺んちでも、コーギーを飼っていた時期があるんだな。それで結構俺ん中でも愛着があってだな、飼い主の方にお願いして今回写真を撮らせて頂いた次第だ。」
今回、さの痛フェスに参加されましたすべての皆様、おつかれさまでした。そして日ごろ萌え文化に触れる機会の少ない方々も少なからずお見えになっていたのも個人的には印象に残っています。「文化の日」にふさわしいイベントだったのではないでしょうか。