私の興味・関心が京王6000系に集中していた間に、また1つの古豪が引退のときを迎えていました。
都電7500型。青山・柳島そして荒川車庫を渡り歩いて50年近く、途中ワンマン対応と車体のせかえの2度の大改造を経ての引退です。
そのうち1両は花電車「花100型」に改造され、昨日運行されたとのことです。
ちょっと地味な感じもしますが、さほど悪趣味でないのが救いでしょうか。昭和53年の荒川線全面ワンマン化のときに走った乙6000型以来、33年ぶりの花電車の走行だそうです。
ですが形式名について、乙6000型にならって「乙7500型」になるかと思っていましたが、そうはなりませんでしたねw。なぜにそうなったのかと思って乙6000型の画像を検索してみました。
その姿たるやすさまじいものでした。なんと「6000型の窓から上を完全に取り払い、車体中央に置かれたやぐらの上にビューゲルが乗っている」というその名のとおり?「魔改造乙」な姿です。それに対して花100型の方は前頭部は完全に原型を残している分まとも、といえるでしょう。
そしてこの7500型、実は今も残っている保存車両が多いです。車体改造後の7506号が池之端2丁目の児童遊園(実はここはかつての池之端2丁目電停のあった場所で、ここから専用軌道が上野公園方面へと分かれていました)に、原型車体の7514号が小金井公園内の江戸東京たてもの館に、そして元の車体にワンマン対応改造を施した姿の3両(7504~荒川車庫、7508~板橋区交通公園、7512~国立市の幼稚園)が現在も保存されています。ご興味のある方は、これらの保存車を訪ねてみてはいかがでしょうか。