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東部福祉情報専門学校オフィシャルブログ

静岡県福祉系専門学校進学希望の方々へ

「知的創造」などと改まって言うと、ちょっとヒケてしまう感じもします。
しかし、人間が他の生物と根本的に違うのは、「知的」であるか否かでしょう。
「知的」とは、脳の働きのことです。
言語、技術、貨幣、文明、文化、観念などは、いずれも脳の働きが高度化したことの産物だと考えられます。


英語では、「intelligent」という言葉が思い浮かびます。
ひと頃、インテイジェント・オフィスやインテリジェント機器などのように、インテリジェント○○という言葉がはやったことがあります。
最近では「smart」という言葉でしょうか。
スマートフォン、スマートエネルギー、スマートグリッド・・・
スマートフォンというのは、知的な電話というわけです。


短篇小説の名手である阿刀田高さんが『知的創造の作法』新潮新書(2013年12月)を出しました。

阿刀田さんは、第15代の日本ペンクラブ会長であり、今までに発表した作品は900編を超えるといいます。
阿刀田さんは、作家として自立する以前は、国立国会図書館に司書として勤務し、分類係などを担当していたそうです。
この図書館の分類係としての経験が、知的創造の訓練になったと言っています。
国会図書館に流入する本は膨大であるから、何らかの分類をして整理し、保管・配架しないと利用できません。
阿刀田さんは、国会図書館の分類係の仕事は、人間の知識をダイジェストする、あるいはダイジェストする道を示すことだ、と思い至ったそうです。


第一章は「ダイジェストする力」と題されていますが、ダイジェストとは要約するということです。
私は、現在若い人たちと要約にトレーニングをしていますが、要約というのは、原文が何を書いているかを理解し、それを別の言葉で書き直す作業です。
つまり、読解力と表現力の両面の訓練になるのではないかと思います。


「ダイジェストは言葉で表現されて初めて価値を持つもの」と阿刀田さんは言います。
言葉を用いて考えるから、思考と表現は表裏一体です。
第一章の冒頭は、「幽霊を分析する」です。
「幽霊って何だろう?」と問いを発し、幽霊の属性を分析していきます。
私は九鬼周造の『「いき」の構造』を連想しました。
最近は「いき」という言葉(というか現象)も死語になっているようですが、林秀彦さんは、若い人は「死んでも読め」とアドバイスしていました。
林さんは、一定以上の年代ならば誰でも知っている『七人の刑事』『鳩子の海』などヒットドラマのシナリオライターでした。


阿刀田さんには、東西の古典をダイジェストするという系統の仕事もあります。
『ギリシア神話を知っていますか』『旧約聖書を知っていますか』『新約聖書を知っていますか』『コーランを知っていますか』『源氏物語を知っていますか』等々です。
大部の原著を文庫本1冊程度にダイジェストしています。


「知的創造」という言葉で連想するのは、アイデアの創出でしょう。
一般的な手法として知られているのはブレーンストーミングですが、阿刀田さんは、もっとおもしろいのがセレンディピティだと言います。
セレンディピティというのは、偶然のように掘り出し物を手に入れることですが、ノーベル賞受賞者の白川英樹さんや田中耕一さんがこの言葉で自分の仕事を説明していました。
阿刀田さんは、セレンディピティを、“なにかを執拗に探し続けていると、それとは関わりなく、特別に素晴らしいものを発見することがある”と表現しています。
先日、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)のチームがマウスを使って成功したというビッグニュースが報道されました。
研究ユニットリーダーの小保方晴子によれば、「考えられる限りの刺激を細胞に与え、「偶然に」(小保方リーダー)酸性の溶液にたどり着いた。」ということです。
この「偶然に」という裏側に「執拗に探し続けている」ということがあるのは当然でしょう。
(T)

金曜日担当の O です


今年も2年生の『事例研究集』の冊子制作に取り掛かっています。

今年は、I先生と2年生有志のおかげで、昨年の半分以下の手間で、作業が進んでいます。


一人ひとり、自らの実践を振り返り、苦労を重ねて執筆した文集は、大変な重みがあります。

※うちには「ゴーストライター」に依頼した者は一人もおりません。担当教員が関わっていますから間違いないです(笑)。


今月末の卒業式リハーサルの日に配布を予定しています。

出来栄えをお楽しみに。(今年の表紙の色は何でしょう?)



1年生は10日(月)からいよいよ、初めての現場実習を行います。

一番過酷な時期の実習ですが、体調管理に留意して十分な成果を収めて頂きたいと思います。特に第1期の実習は、印象に残ることも多く、後々の介護観にも影響することが出てくると思います。事後報告を楽しみにしています。


4年に一度の冬季オリンピックの時期と重なる今回の実習は、それぞれに大きな思い出となることでしょう。ご利用さんとのコミュニケーションの話題にもなります。機会があったらぜひ「札幌オリンピックの思い出」なども伺ってみてください。

木曜担当の I です。


いよいよソチ冬季オリンピックが始まりました。


明日の開会式を待たずに本日から既にスキーとスケート3種目の予選


がスタート。


23日までの約2週間ちょつとの間のスポーツの祭典。


冬季オリンピックは夏季と違い、アフリカや中南米の諸国の参加が


少なく、日本勢のメダルにも大いに期待しています。


メダルの候補として


浅田真央(フィギュアスケート)
羽生結弦(フィギュアスケート)
高橋大輔(フィギュアスケート)
高梨沙羅(ジャンプ)
加藤条治(スピードスケート)
長島圭一郎(スピードスケート)
渡部暁斗(クロスカントリー複合)
小平奈緒(スピードスケート)
上村愛子(モーグル)


など挙げられていますが、私の予想では金メダルは高梨沙羅(ジャンプ)


だけではないかと(酷評か? 石を投げられるかも  はははは)


2週間寝不足の日々が続きそうです。


とは言っても毎日ほぼ11時には寝ている私には最後までは見れない


でしょうが。


複数金メダルに向けてフレーフレージャパン