仕事が忙しいと、かえって帰宅してから音楽を聴きたくなる。しかも最上の音楽を…。
仕事帰りにドライブがてら、いろんなところに行く。主に夕飯のための食材を求めてであるが、大きめのモールに行くと上階にノジマさんやハードオフさんが入っていたりする。
それがいけない。いろんなものを見つけてしまう。
先週は、DAコンバーターに一目ぼれした。イタリアのノーススターデザインの美しい意匠が僕に手招きしていた。
こんな「見た目」の美しいDACなんて、音も良いに決まっているじゃん。
すぐに買ってしまった。最近の僕は迷わない。後悔しない生き方をするには、迷っている暇はないのである。
ノーススターデザイン社の製品の輸入代理店は「ナスペック」だったが、輸入取り扱いを辞めた旨、ネット記事に出ていた。検索すると倒産したという噂も載っている。もちろん、明言する記事がないので詳細は不明なのだが、まあ、当たらずとも遠からじであろう。
かつて存在していたメーカーの製品を所有する。それは、亡くなった人の生前の作品を愛でるような、妙な恍惚感がある。
ノスタルジアは病気の一種で、世界を滅ぼすものらしい。
世界がなくなっても、僕はぜんぜん大丈夫。ノスタルジア、万歳である。
なんで日本のオーディオには、こういうデザインができないのか。いま売られているテクニクスの現行アンプは、音がたいへん良いと評判だが、意匠がいけない。
正面は、メーターがあって、まだ許せるのだが、問題は全体の佇まいである。ボンネットの素っ気なさは致命的だと思う。先月買った、僕のSU-C2000の方が、ナンボか良い。
そんなことはどうでもよくて、ノーススターデザインである。
当然、当たり前のように素晴らしい音だった。PCから「M2TECH」というメーカー(これもイタリア)のUSB-DDコンバーターを介して同軸デジタルで繋いでいる。僕が入手したこのDDCは、日本のオーロラサウンドというガレージメーカーがチューンしてあるようだ。
いま「ベストオブクラシック」でバイエルン放送交響楽団の演奏会を放送しているが、かの悪名高き「らじる★らじる」でも、とても美しい響きでリスニングできる。
これはすごいな。
いままでの音は何だったのだろう。これはアセンションだ。10月まで僕がいた空間とは、もう次元の違う世界に飛び込んだ。
このオーディオ遊び、そろそろ終わりにしないと…。






