デイブ・グルーシン/マウンテン・ダンス
(1980,JVC)
急に涼しくなった感じがする。秋となれば音楽鑑賞。
この『マウンテン・ダンス』は、こんにち、中古屋とかブックオフとかでよく見かけるアルバムだ。だいたい300円ぐらいの値がついている。当時、よほど売れたレコードなんだろうと思われる。
で、たしか自分も所有していたはず…と思い、棚を検索してみたら、果たして、あった。
実はこれまで、しっかり聴き込んでいなかったのだが、この3日間ぐらい、当盤をリピートして聴いている。「パタパタ」いうハーヴィー・メイソンのスネアが、いかにも1980年代という感じ。コーテッドのヘッドにミュートを多めに掛けている音だ。
打音の細かい音(ゴーストノート)がよく聴き取れるのでウキウキしちまう。
現在の再生装置は、スピーカーがLINN NINKAで、アンプがMyryad Z140。カートリッジがDENON DL-103で、昇圧トランスがPhasemation T-320だ。
僕のリスニングルームは実質3畳で、アンプ類はデスクトップに置いている。左右のスピーカー間は、1.5m程度。
このくらいの規模・音量で聴くなら、何の不満もない音が再生される。しかも、苦手なジャンルはなさそうだ(聴いてもいないジャンルがあるから断言はできない)。
耳が悪くなる前に、現行のTechnicsを揃えたいという「夢」を抱いてきた。僕の竟(つい)の再生装置として、死ぬまで付き添ってもらうおうと夢想していた。
現行ということは、すなわち、
●プリメインアンプ:SU-G700M2
●スピーカー:SB-G90M2
なのであるが、果たして、これに換えたとして、僕は本当に「倖せ」になれるのだろうか。「裏切られる」ような可能性はないのだろうか。
そんな風に、いつも悩むのである。
それくらい、いまの所有機器の組み合わせに満足している。「夢」を実現させたいという想いと、無理して現状を変えて「ヘンな音」を出されてしまう危惧とで、いつも心が行ったり来たりだ。
どこかで試聴機を借りられれば、このような不安も解決するのではないかと思うのだが…。


